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『私の先生~Education~       最初のレッスン』

セクシーな女性教師と包帯・松葉杖の絡みが書きたかっただけの小説。今回は短編で、先生に憧れる予備校生がフェチの世界に引き込まれていくまでを書いています。この後...私にとって、大きな大きな変化の時に書いた続編もあります。楽しむだけでよかった世界。束の間の幸せを一緒に体感していただければ嬉しいです。    yuutuki拝

2010年9月30日 (木)

高校3年の2学期
今更ながら
私は予備校に通うことになった。

勉強はそんなに嫌いじゃないし、
予備校の先生は個性的な人が
多くて授業もおもしろい。

特に英語のS先生がとても美人で、
セクシーすぎる容姿と服装が
秘かな楽しみだったりした。

なにしろ、
胸元が大きく開いたブラウスに
ミニスカートなんか着てくるし、
巨乳で美脚。

学校だったら
PTAから苦情がくるレベルだけど
予備校では人気があれば無問題。

私と親友のアヤも先生の大ファンで、
いつも気合い入れて最前列キープしてた。


授業開始直前、
先生のカツカツというリズミカルな
ハイヒールの音が聞こえると
今日はどんな格好してるんだろうと
ワクワクする。

先週は髪をアップにして
眼鏡をかけ
パープルのブラウスと黒いミニ
黒いハイヒールだった。

さて、今日は?

・・・ふと気がつくと、
いつもの足音となんか違う。

カチャ、・・コツ、
カチャ、・・コツ・・・あれ?

教室に入ってきた先生は
左足首に包帯を巻き
白い杖をついていた。

教室が騒然となる中、
先生はにっこり笑って


「こんにちは!
今日はちょっと見た目がヘンだけど
気にしないで。
授業内容以外の質問は厳禁。
では、授業始めます」

と、みんなの好奇心を
シャットアウトしてしまった。

いつものようにパキパキと授業は進む。

今日の服はウエストに太めのベルトが
付いた白いミニワンピ。
白いハイヒール(いつもより低めか?)

白い包帯と白い杖が
すっごくカッコいい!

杖は肘の下あたりに
腕をはめるところがあって、
その下に持ち手がついている
(説明ヘタクソでごめん)。

教室に入って来た時は
2本使っていたけど、
授業中は左だけ使っていた。

一見ケガしてるとは思えない
身のこなしだったけど、
板書している時は
左足の膝を曲げて足を浮かせていた。

アキレス腱やくるぶしの骨が
美しく浮き出している華奢な右足と
けっこう包帯ががっちり巻かれている
左足のギャップがすごくセクシー。

先生はいつものように
クールに授業を進めていたけど

時々眉間にしわを寄せたり
体にグッと力が入ったりしてたから、
痛みを我慢してるんだってことが
最前列で見つめていた私にはわかった。

 「はい、今日はここまで」
先生の声ではっと我に返る。

先生の足や表情を見つめるのに夢中で
全然授業が耳に入ってなかった。

先生は杖を2本持ち、
教材を脇に挟んで教壇を降りた。

その時、
「っっっっつ!!」と小さく悲鳴をあげ
左足を浮かせてその場で一瞬立ちすくんだ。

脇に挟んでいた教材がバサッと落ちる。

私は慌てて席を立って走りより、
教材を拾いながら
「先生、大丈夫ですか?」と聞いた。

「ああ、ごめんなさい。」
先生はちょっと辛そうに
しながらも私に笑顔で答える。

「よかったら、それ持って
一緒に来てくれない?お話もあるし」

「えええっ?は、はい!よ、よろこんで」
ドキドキしながら
先生について歩いて行く。

ううっ・・いろいろ聞きたいのに、
言葉が出て来ない。

先生も足が痛むのか、
無言で慎重に歩いている。

人気のある先生だから、
他のクラスから出て来た生徒たちも
遠巻きに見つめながら
何かしゃべったりしてる。

自分が場違いのような気がして
ますますドキドキする。

「ありがとう。どうぞ入って」
初めて先生の個室に入った。

先生は、私に椅子をすすめると、
デスクの椅子に座って足を組んだ。
「ああ・・・痛ったあ」
右足の上に組んだ左足首をさすりながら
美しい顔を歪ませてる。

「せ、せんせえ・・」
私の方が泣きそう・・。

「ごめんなさい。あ、お茶でもいれるわね」

「い、いえ、いいです!
無理しないでください」

「そう?じゃ、
冷蔵庫からペットボトル取ってくれる?」

「はい」
先生と自分用にお茶のボトルを持ってくる。

お茶を一口飲んで、
やっとちょっと落ち着いてきた。

「先生、あの、足どうしたんですか?」
「うん。昨日夜酔っぱらって転んで
捻挫しちゃった。バカでしょ?」
あははっと笑う。

「いえ、よくありますよね!」
なに言ってんだ自分落ち着け。

先生は、ふふっとまた笑いながら

「よくあるって・・・
捻挫とかよくするの?」

「あ、あたしは中学の時
体育で1回だけ・・
でも、松葉杖とか使ったことないです。
あの・・その杖、
すごくカッコいいですよね」

「ロフストランドクラッチって言うの。
特注よ」

「特注、ますますカッコいい・・・
え?でもケガしたの昨夜って・・・?」

「ふふ・・・ずっと前から持ってるの。
っていうか、この他にも3つ持ってる」

「3つ・・?」

「そう、黒とシルバー、そして木製。
どんな服でもコーデできるように、ね」

その後は、唐突に真面目な進路の話になった。

特に目標もない私は、
安易に先生と同じ外語大を
目指すことにしていた。

なんとか今のところ大丈夫そうだけど、
もう少し頑張らないと。

そして、先生は私に顔を寄せて囁いた

「秘密の特訓してみない?」

私はその唇に魅入られるように頷いていた。

次の日、先生はお休みだから、
と私をマンションに招待してくれた。

家には予備校の特別授業で遅くなる、
と嘘をついた。

親友のアヤにも内緒だから
余計後ろめたい気分。

おみやげのケーキを持ち、
震える手でチャイムを押した私を
先生が優しく迎えてくれた。

ふかふかのスリッパを履いた先生は、
杖は使ってなくて、
痛々しく左足を引きずりながら
私の先を行く。

ダイニングキッチンでコーヒーを
運ぼうとする先生を慌てて手伝う。

先生は、昨日より足が痛むのか
それとも自宅だから気が緩んでるのか、
時々歩きながら「あっ・・・」
「つっっ・・・」「痛っ!」
などと声をあげていた。

コーヒーとケーキを食べ終わり、
「じゃ始めましょうか」
と椅子から立ち上がった先生は、
歩き出した時にスリッパが滑り
「痛っっっっ!!!」
とうずくまって左足首を抑えた。

「先生・・・大丈夫ですか?」
思わず私は先生の体を支えた。

そのまま先生の指示に従って、
肩を貸しながらソファの方に進む。

一歩ずつゆっくり歩く先生は、
ほとんど左足に体重を乗せることが
できない感じだった。

ソファに座った先生の足から
そおっとスリッパを脱がせる。

包帯の巻かれた左足を恐る恐るなでる。
先生が「はっ・・・あああっ・・・・・」
と吐息のような悲鳴をあげる。

今日は靴を履いてないせいか、
足の甲からふくらはぎにかけて
包帯が分厚く巻かれている。

見えている足の指を曲げただけで
先生は痛そうに身をよじった。

しばらく私は先生の足をなで続けた。

先生は顔をのけぞらせ
痛みに息絶え絶えになりながら、
英語でなにか呟き続けている。

私には意味がわからず
まるで呪文のように聞こえたけど・・・。

どれくらい時間がたったのだろう?
先生が私の手を止め、
じっと私を見つめた。

「やっぱり、あなた才能あるわ」
「え?」
「今にわかるわ。
早く・・・大学生になったあなたに会いたい
・・・私が、絶対合格させてあげる」

「は、はい」

「だから・・・ごめんなさい」

いきなり先生が私の左足を手に取り、
足首を捻った。

「あ、ああああああっっっっっっ!!!!」

足首に熱い衝撃が走った。

血が一気に下がり
足首に集中したようにドクドク流れる。

「くううっっっっ!!」

歯を食いしばって痛みに耐える私を
優しく抱きしめ

「許して・・・
あなたが欲しくて我慢できなかったの。
今手当してあげるわ」

足をひどく引きずりながら
収納棚に向かい、
箱のようなものを持ってくる。

大きな湿布を私の足首に貼り
手慣れた様子で包帯を巻く。

クッションの上に足を置き
私の髪をなでる。

「たぶん2〜3日は酷く痛むだろうけど、
松葉杖を使うほどではないと思うわ。
加減・・・したから」

「加減・・って?」

「私は英語もプロだけど、
怪我に関してもプロのようなものなの。
あなたが大学生になったら・・・
もっと本格的にしてあげる」

私は正直怖くなってしまった。

先生は頭がおかしいのかもしれない。
てか、これって犯罪じゃないの?

そんな私の考えを読んだかのように
先生が囁いた

「大丈夫。
きっとあなたもこれが気に入るはず」

その夜、先生が車で家まで送ってくれた。

松葉杖をついた先生は、
両親に
「私を助けてくれようとして、
一緒に階段から落ちてしまった」と説明し
謝罪と賠償を申し出た。

先手を打たれてしまった私は
何も言えずその嘘を受け入れた。

私の足は、
先生の言ったとおり痛みは酷かったが
なんとか歩くことができ
2週間ほどで治ってしまった。

一方、先生はまだハイヒールに包帯の足を
引きずって歩いている。

杖は使ったり使わなかったりで
まるで悪化させるのを楽しんでいるかのように
2ヶ月後の今も治る気配がない。

ケガさせられてすぐの頃は
足が痛すぎて先生を恨む気持ちが
強かった私だったけど
痛みがだんだん消えていくと
寂しい気持ちになり、
今はあの痛みが懐かしくてしょうがない。

私は時々先生のマンションに行き
特別授業を受けているが、
二人ともケガへの衝動を抑えるのに必死。

もうすぐ受験日だから、
あと少しの辛抱。

合格が決まって春休みになったら
思う存分二人でケガをしよう、と決めている。

目標がハッキリしていれば
努力ってできるもんなんだなあ、
と今の私は実感している。

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