140字では語りつくせぬ映画愛 第10回俳優スティーブ・ブシェミという男
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140字では語りつくせぬ映画愛 第10回俳優スティーブ・ブシェミという男

重宝される俳優が、すなわちイケメンとは限らない。女優もまた然り。

求められるのは顔面よりやはり演技力、個性、独特の存在感。この世の人気俳優は「誰が見てもイケメン」より「ちょっとクセのあるイケメン」の方が出演作は多いんじゃないだろうか。

沖津が現在ハマっている俳優はまさしく、クセと存在感のみであらゆる映画に出演する超実力派。90年代最も多くの仕事をした俳優ランキング第4位のこの男、

そう、スティーブ・ブシェミである。

この写真を見ていただければわかる通りこの人、なんかアクが強い。

一度目にすれば基本忘れられない独特の顔面に独特の声。そしてどんな役でも自分のものにする演技力。どんな映画に出演しても圧倒的な存在感で人々の脳内に強い印象を残す。

今回はそんなスティーブ・ブシェミのオススメ出演作をまとめたいと思う。


①アルマゲドン

出てたんです。この言わずと知れた人気パニック大作に。

役どころは地球に衝突せんとする巨大彗星の破壊に向かう英雄たちの一人、天才地質学者のロックハウンド。

爆発物が扱いたくて採掘業をしているというヤバいキャラクターがスティーブ・ブシェミのヤバい見た目にピッタリ。

せっかく宇宙に来たのにガムテープで拘束されてしまうほどの危険でイカれた人物。イカれた演技をさせたらこの人の右に出る者はいないだろう、と思った。

有名なシーンにもちゃんといますね。結構センター寄り。

②コン・エアー

ニコラス・ケイジのロン毛がキモくて話に集中できない・・・と思っていたら観終わるころには普通にカッコよく見えてくる不思議な作品。

囚人輸送用の飛行機が囚人たちに乗っ取られる事件が発生、誤って人を殺した善人囚人のニコラスがなんとか事件を解決しようとするハラハラドキドキのオススメアクション映画です。

主犯役のジョン・マルコビッチも実力派として有名なので見応えアリ。

スティーブ・ブシェミが演じるガーランド・グリーンは乗っていた囚人たちすら恐れる狂気の連続殺人鬼。他の囚人たちと違い、拘束服とベルトでグッルグル巻きにされて登場。

明らかにヤベェ。目の演技。こんなただのアクション映画で目の演技よ。マスクを外すと案外普通の見た目なんだけど、それが余計に怖い。序盤は大した行動は取らないものの、その存在感で観ている者に「アイツはいつ、何をやらかすんだ」という一種の緊張感を与え続ける。

イッてる目が得意だよねこの人。いい意味でこの映画の中で浮いてます。


③コーヒー&シガレッツ

日本よ、これが映画だ。これが演技だ

と言わしめる最高の一本。

2,3人の登場人物がタバコ片手にコーヒーを啜り、淡々とカフェで会話するだけの映画。特にストーリー性もない10分程度の会話が11篇詰まった短編集。

色々風変りだけど、俳優たちの会話と表情だけで97分飽きずに観させる演技と演出はホントに一見の価値アリ。

スティーブ・ブシェミは「ツインズ」というお話に出てくるカフェ店員。

ペラペラペラペラよく喋る。軽くウザく、しかしどこか微笑ましい、いいキャラクター。登場時間は長くないがこれもまたクセのある空気で印象深い。

全編に流れるリラックスした雰囲気が観る人を登場人物たちの隣の席にいざなう。


④レザボア・ドッグス

スティーブ・ブシェミと言ったらこれだろうと思う。なにしろカッコいいのだ、この映画のスティーブ・ブシェミは。

なんと大人気漫画「ワンピース」に登場する愛の料理人サンジくんのモデルはスティーブ・ブシェミらしいが、服装や髪型などから考えてもこの『レザボア・ドッグス』の際のものなんじゃなかろうか。

互いに素性を知らない6人が銀行強盗を働くも計画が警察にバレていた模様。命からがら集合場所に逃げ延びてきた生存者たちは誰が警察の犬なのか炙り出そうと互いに銃を向け合う。

本作の見どころは何といってもその会話劇。ストーリーに関係ある話、関係ない話、登場人物たちがあーでもないこーでもないと延々喋り、話が展開する。時系列を入れ替えた構成や、あえて強盗シーンをまるごっとカットした演出など低予算ながら見応えたっぷりの名作。裏切者の感情と切ないラストがガツンと来る。

スティーブ・ブシェミの役はMr.ピンクというコードネームを与えられた強盗グループの一人。冒頭の「全く本編と関係ない独白」は沖津の大好きなシーン。一癖も二癖もある人物なんだろうとすぐわかる。声やテンポが最高なのだ。

そんな冒頭と打って変わって、計画が失敗したことに滅茶苦茶焦る切羽詰まった演技も鬼気迫るものがある。反面「コイツ怪しいな」と思わせる雰囲気も忘れない。

最後までどうなるかわからない。お気に入りの一本。



さて、今回はスティーブ・ブシェミについてまとめてみました。あと3本ほど書いた方がいいんじゃないかという作品がありますが例によって長くなってきたのでやめときます。

上記4本だけで俳優スティーブ・ブシェミの存在感と魅力は嫌というほど分かるしね。

さ、スティーブ・ブシェミが出てる映画借りに行こ。なんせ出演作品多いからな。

え、お前も・・・?

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