レバーの下処理をして料理したら、あああぁぁぁってなった話

思いだすだけで、身の毛がよだちます。

これはついさっきのこと。

月末なので、仕事の関係上、嫁の帰りが遅いため、俺が料理をすることを朝から決意していた。

仕事の帰りに、トゥディに跨がり、いつものスーパーへと向かった。

何を作ろうか?
いや、何を作ろうかではない。
心の声に従おう。

俺はスーパーの中を一生懸命徘徊した。

そして、ついに、

ぴきーーーーん!!!

っと心の声が聞こえた。

この食材だな?よし、俺が調理してやる。

俺が手にしたのは特売品で山のように入っているのにも関わらず、わずか115円という夢のような値段の国産鳥肝だった。

もちろん肝なんて料理したことがない。

しかし、俺にはクックパットがある。
それにグーグル先生もついている。

怖いものなど何もない。

ついでに鯨の肉の刺身も買って家へと帰宅した。

そして、座ることなく台所へと立った。

俺は肝を取り出した。
そして、まな板へと置いた。

きもっ…………

肝なだけに少しキモい。

しかし、下処理をせねば。
グーグル先生がそう言っている。

俺は包丁を手にして、カッティングした。

ドロッと血の塊がでてくる。

思わず、


ひいぃぃぃぃ!!!

と叫んでしまった。

でもこのくらいではへこたれない。

クックパットやグーグル先生に記載されているように、一生懸命脂肪のところを取ったり、水につけて血抜きしたり、また水変えて血抜きしたり、血抜きしたり、とにかくよくわからんけど、血抜きをずっとしてた。気持ち的には風呂一杯分くらいの水を使った。血抜きばっかりしてた。

そして、気が熟した。

熱湯の中に水抜きをした肝を投入した。

お湯を切り、今度は、水、醤油、みりん、砂糖、しょうが、酒をいれてグツグツと煮込んだ。

また気は熟した。

俺は皿に盛った。

そして、ひとつを箸でつかみ、

口へと運んだ。

くっっっっせぇぇぇぇぇ!!!!

あんなに頑張ったのに、あんなに水変えたのに、それなのに臭い。なぜ??

いや、たまたま口にした1つが臭かったのかもしれない。

もうひとつ食べてみることにした。

俺はもうひとつを箸でつかみ、

そして、口へと運んだ。

ああああぁぁぁぁぁぁ!!!!

臭い。無理だ。臭い。

臭いし、まずい。

俺は気を取りなおして、昔から食べてみたいと思っていた鯨の刺身へと箸をのばした。

赤くて弾力のある肉を箸でつかみ、恐る恐る口へと運んだ。

かぷっ、くちゃくちゃくちゃ………


くっせぇぇぇぇぇぇぇええええ!!

無理だ………

なんか今日はなんでもかんでも臭い……

味覚が変になったのか?

俺は自分を疑った………

ただいまぁぁぁぁ!!!

落ち込んでいるところに嫁が帰ってきた。
声がでかい。

と同時に、

くっさああぁぁぁいい!!!

と叫んだ。

臭いにおいが部屋に充満していたようだ。

良かった。俺は正常のようだ。

そして嫁に、

よく帰ってきた!!!ありがとう!!
これを食ってみてくれ!!

といってつくった肝を差し出した。

すると、

いやぁぁ!!口からくさい臭いがするぅぅぅ!!

と叫びだした。

失礼なやつだ。

だんなの口をくさいとは。

そして俺は今日、インスタントの味噌汁と白ご飯と梅干しで腹を満たした。

肝は明日たべよう。
明日になったら熟して美味しくなっているかもしれない。

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