長年の痛みについて

今回は真面目な内容です。

多くの方が困られている慢性痛についてです。

悪性腫瘍による痛み等は除外して伝えますね。
気になったら病院へということは忘れずに!

まず、慢性痛で最も多い部位は間違いなく「腰」です。

それに続き、肩や膝といった部位の慢性的な痛みで困っている方が多いと思います。

慢性痛に関しては、体を守るために発生される痛み信号としての役割は消失しています。

急性痛の痛みに関しては、これ以上その部位にダメージを与えない、これ以上傷つけさせないために発生している警報装置的な意味合いがあります。

慢性痛にはその機能はなくなってるのです。

火事じゃないのに、ずっと火災報知器がなっているようなものです。

慢性的な痛みで病院にいかれて、レントゲンをとり、「特に骨折はないですね」「ん~まあ、骨が変形してるから仕方ないね」「軟骨すり減ってるね」的なことを言われ、湿布を処方され終わることが多いと思います。

「なら、まあしょーがないかな」
そう思ってはダメですよ。

まず、変形=痛み

ではありません。高齢者のほとんどは骨の変形が生じています。それでも痛い人、痛くない人がいます。

そして、軟骨のすり減り

これは痛みに関係ありません。軟骨には痛みを感じる受容器はありません。(軟骨がすり減り過ぎて奥の骨にまで達している場合は痛いです。かなり重度のすり減りの場合です)

そして、痛みが生じるのは骨折しているから、怪我をしているからだけではありません。


まず、あなたの痛い部位はどこですか?

示したその手の下にはなんの組織があるでしょう?
なんという筋肉?靭帯?関節?関節包?脂肪組織?筋膜?半月板?などなど。

なぜその部位が痛くなっているのでしょうか??

どんなときに痛いですか?どんなときに悪化しますか?どのくらい何をしていると痛くなりますか?何もしなくても痛いですか?どーゆーときが楽ですか?どーゆーときに痛みがひきますか?

などなど。

ここら辺をしっかり考える必要があります。

なんの組織が痛いのか、どうして痛くなるのか、そこに加わるメカニカルストレスは何か?

ではその組織に加わっているメカニカルストレスを改善するための方法はどうすればいいのか?

こういったことを事細かに考えていく必要があるのです。

痛みが生じている組織や、そこに加わるメカニカルストレスなどが分かれば、それを改善するためのストレッチや運動、組織の滑走性の促しや、円滑な筋収縮の促し、メカニカルストレスがかからないための動きの指導を行うわけです。

慢性痛に関しては、誰にでも効く魔法の治療はありません。

個々人によって、なぜその組織に長年ストレスが加わっているのか、原因が違います。

原因が違うなら対応方法が変わるわけです。

湿布は根治療法にはなりません。
レントゲンに問題ないから、痛みが生じないわけでもありません。

慢性的な痛みにはきちんと理由がありますし、改善に向かうための方法があるのです。

慢性痛に関しては、10ある痛みを0にしようとするとダメですよ。

3くらいを目指すということがまずは大事です。

以上!何かあればコメント欄まで!!






この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?