死にかけた話
コロナウイルスの影響で、マスクや手指消毒液が一時期、どこにもなくなってしまいました。でも最近はだいぶん流通してきましたね。良かったです。
まあ、でも、手指消毒液を見ると思い出します。
身の毛もよだつような、あの出来事を……
あれは私がまだ、リハビリの学生だった頃……
友だちとつるんで、学校のエントランスを歩いていたときです。
私たちは、ムラムラ思春期BOYSでしたので、前日にソープに行ってました。その話題で持ち切りでした。
「いや~ヤバかったわぁ~……プロすごいわぁ……」
「マジかよお前……俺はなかなかいけなかったぜ…まあ、なんとかいったけど……」
「お前らいいなぁ………俺…おばあちゃんでてきたぞ……」
……………………。
私たちは学生だったので、あまりお金がなく、黒服の男の人に交渉して激安でサービスを受けたのです。だから、まあ、おばあちゃんでてきても、しかたないっちゃ~仕方がない。これが社会です。
1人の友だちが言いました。
「ソープにいくと、結構な確率で性病をもらうらしいぞ………」
「なんだと!!!?」
決してそんなことはないのでしょうが、そのときの私たちはまだまだウブBOYS。
そいつの、情報を鵜呑みにしてしまったのです。
「やべぇな……彼女に移すわけにはいかない。」
「早いところ対策を打たねば……」
たぶんもらってたら、もう手遅れでしょうが、まだウブBOYSだったので、どうにかなると思ってました。
そして、目に入ったのです。
エントランスに置いてある手指消毒のアルコールスプレーが……
私たちは「ごくっ」と唾を飲みました。
覚悟を決めるしかない……
「俺がいく…………」
私はカッコつけて先陣をきることにしました。
ズボンを下ろし、ちんこを出しました。
そして
「……頼む!」と言いました。
友人はアルコールスプレーを私のちんこの前に構えました。
「いくぞ…」
私の覚悟は決まっていました。
友人の手が、ノズルを強く握りしめました。
その瞬間……
「あぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
今まで経験したことないような痛みがちんこに走ったのです。痛みと言うより、灼熱です。
「あああぁぁぁ!!!みずみずぅぅーーー!!!」
私は叫びながらトイレへ向かいました。
友人たちは
「どうした! ?大丈夫かっっ!?」
と叫んでいます。
私は「もうちんこ外してくれぇ……」と少し泣きました。
しかし、死に物狂いでトイレの洗面台でちんこを洗い、なんとか事なきを得たのです。
でも、友人たちもちんこを消毒しないと、性病になると思っていたため、頑張りました。
案の定
「あぎゃぁぁぁぁぁ!!!みずみずぅぅぅ!!!!」
「うぎゃぁぁぁぁ!!みずぅーみずみずぅぅぅ!!」
と1人ずつ叫びましたが、事なきを得たのです。
漢とは、このようなことを経験し、真の漢へと成長していくのです。
終わり
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