体育の授業で先生が「はいっっ!」と言ったら「はいっっっ!!」と言わなきゃいけなかった話
中学時代の体育の授業。今だによくわからないイベント?がありました。
暇ならぜひ一読を……
夏の陽射しが眩しい、7月の夏休み直前の体育の授業。
俺たち野郎共は横ちんが出るほどの短い短パンの中にシャツをインした格好で先生を待った。
そしてなぜそんなに威張ってるのかよくわからない体育教師が威風堂々と現れた。
「おまえらぁ!!!夏休み前だからってうわつくんじゃねぇぇあああ!!!」
なんかもう全然意味が分からなかった。
横ちんが出るほどの体育の短パンは学校が指定しているものだ。そしてみんな大人しく炎天下の中、先生を待っていただけだ。
「ぼさっとするんじゃねぇぇあああ!!!体育委員っっ!!!あいさつっっっ!!!!!」
体育委員「気をつけ、礼」
野郎共「お願いします!」
「ぜんっっっっぜんっっダメだぁぁ!!!」
もううるさい。ホントうるさい。意味が分からなかった。しかし、こちらは横ちんが出るほどの短パンを着た中学生。どうしようもなかった。
「お前らにぃぃぃ、気合いを入れさせるぅぅ!!!!!俺がぁぁ!はいっっっっっ!!!って言ったらぁぁぁ!!!はいっっっ!!って言えぇぇあ!!!分かったかぁあ!!!???」
野郎共「はいっ!」
「ちっちぇええ!!!!気合いいれろぉぉお!!!
はいっっっっっあ!!!!!」
野郎共「はいっっっ!!!」
先生「はああぃいいっっ!!!」
野郎共「はいっっ!!」
先生「ちいさああああい!!!!そしてぇぇもっとはやくぅぅぅ!!!!はいっっっっ!!!」
野郎共「はああぃぃっっ!!!」
先生「はああぃぃっっ!!!」
野郎共「はいっっっっ!!!」
どんどんどんどん「はい」と「はい」の間が短くなる。いつまで続くのだろう。隣で体育をしている女子たちが気持ち悪そうにこちらを見ている。それでも「はい」の恐ろしいまでの攻防が繰り広げられた。
先生「はああぃぃっっ!!!」
野郎共「はああぃぃっ!!」
先生「はああああぃぃっっ!!!」
野郎共「はいっっっっ!!!」
野郎共「はいっっっっっ!!!」
先生「はやああああい!!!!まだはいっっ!!って言ってなあああい!!!!!!」
もうなんかホントに良く分からなかった。
はいはいはいはいテンポよく言ってたのに、急にリズムを変えた先生が絶対に悪いのに、なぜかそのあと俺たちはグラウンドを三周走らされた。
今でも時々思い出す。
あの眩しいまでの太陽の下、みんなではいはいはいはい言わされた、あの夏を。
終わり
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