2022年3月26日・日経新聞記事から-1-
①インフラの老朽化とは?
2012年12月に起きた中央自動車道の笹子トンネルの天井崩落事故をきっかけに、この問題への関心が高まった。
トンネルだけではない。道路や橋、上下水道など、高度経済成長期につくられたインフラの老朽化を放置すれば、重大な事故を引き起こす可能性がある。古いインフラが、地震などの被害を拡大することも懸念されている。
笹子トンネルの事故を受け、道路法が改正され、国や自治体は、道路にかかる橋やトンネルを5年に1度点検することが義務づけられた。
その際、劣化の程度に応じて、補修の必要性を「緊急」「早期」「予防」「健全」の4段階で分類する仕組みが導入された。
しかし、分類はできたものの、補修作業は十分に進んでおらず、事故のリスクが低減されたとは言い難い。
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