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【映画『すずめの戸締まり』を見て】あふれ出る思い

車通りの少ない車道を歩く。
山道を抜け、映画館へ。

つかの間の休日。
何かに突き動かされたかのように予定を立てた。
動き出したくて。

映画『すずめの戸締まり』を見た。

真っ暗な映画館に、圧倒的な映像美が映し出される。
自然美を感じる。
作品の世界観に没入していく。


物語の佳境。
終盤に近づくにつれて、思いがあふれ出す。
僕の心の奥底にしまっていた何かが、大きく揺れ動いた。

あふれ出る思いを抑えきれなくて、明るくなった映画館を足早に出た。

ノートに書き出した。

忘れていた、大事なことを思い出した。
僕が大切にしていたこと。
気づかなかった、大切なもの。
見て見ぬフリをしていた自分。

書いて書いて。

そして、「リセット」

この言葉を最後に思い出した時。
「行ってきます。」
この意味が分かった気がした。


帰ろう。
僕はまた、同じ道を辿る。

「僕は今、ここにいるよ。」

スマホのライトで足元を照らして。
一歩ずつ、踏みしめながら。

2022.12.14

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