見出し画像

「ゴッホのプロデューサー」(4月15日オンラインサロンの投稿より)


僕らが授業で習った『ゴッホ』はどのようなイメージでしたか?

おはようございます。篠原有利です。

今日もまた一週間張り切ってまいりましょう。

さて、『フィンセント・ヴァン・ゴッホ』です。

僕たちが持っているゴッホのイメージは「狂気に取りつかれた情熱の画家」といったところでしょう。

『炎の画家』そう異名されたのは後世になってから。

生きていた間に売れた絵画は一枚のみ。

不遇の時を生き、自身の耳を切り落とし、後に自らの命を絶った。

そんな壮絶な「物語」を持つ「悲劇の天才」ゴッホ。

僕たちはそんなゴッホの「物語」を知っているからゴッホの絵は特別に感じますし、意識してしまいます。

そんなゴッホの「物語」に意表を突く解釈で挑んだコミックに僕は感嘆の声を上げました。

『さよならソルシエ』です。

ネタバレになってしまいますが、この作品はゴッホのイメージを「創作」し、ゴッホを『天才』として強烈なイメージで世に知らしめるために【プロデュース】したゴッホの弟、

テオドロス・ファン・ゴッホの物語です。

どのような天才でも、その才能を世界が知らなければどうしようもありません。

ゴッホは天才であったが、誰も存在を知らず、知らない者の絵は売れる訳が無い。

それならば、売れるように「誰も忘れられないゴッホのストーリー」があればどうでしょう?

僕たちもゴッホの作品を見る時にゴッホのストーリーを無視することはできません。

そうしたストーリーを創ることは、天才といえどゴッホにはできませんでした。

あなたにアイデアや情熱があっても、それを具現化できたり、プロデュースできる人は側にいるでしょうか?

日本にも身近な例があります。

皆さんも作品をご覧になったと思います。『スタジオ・ジブリ』です。

ここから先は

1,260字

¥ 500

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?