『玉と石の神話80』
水の気配を感じ、金剛は御子達の揺り籠を開けた。
王妃に託されたものを御子達に抱えさせると、再度上部を閉じ、少々の事では開かぬようにする。
「再びお目通り叶うは、完全なお姿にてお目覚めになられた後でございましょう」
やがて、隙間から静かに海水が流れ込んで来た。
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