『玉と石の神話32』
「トパーズ。御子たちの部屋で何に気づいたのだ?」
用意された部屋に戻り二人きりになると、今度は琥珀がトパーズに問うた。
「気のせいなどと…私を誤魔化せると思うたか」
まいった、と言うように、トパーズはゆっくりと唇を開いた。
「王は、あの部屋と同じ匂いがした」
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