『玉と石の神話24』
皆一様に、猛き王を想像していただけに、その穏やかな表情とやわらかな声に意表を突かれた。だが、その佇まいは、一国の王として納得させるだけの威厳に満ちている。
「……! ご、ご尊顔を拝し恐悦至極に存じます」
魂を抜かれたかになる中、我に返った琥珀が口上を述べた。
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