見出し画像

〘新話de神話〙異聞でも何でもないやつ9

 
 
 
いつものことではありますが、またまたオタク丸出しの話をひとつ。

何がキッカケで、いつから神話に興味を持ったのか定かではありません。いくつかの神話が、いくつかの段階を経て数年置きにブーム到来となったことは覚えているのですが、今となってはオリンピックの周期みたいな(笑)。

元々、好きな部分しか触れない中途半端上等主義なので、深いところとか成り立ちとかワリとどーでもいい質なのが難点ですが、まあ、一時は結構好きな方だったと思います。

さて、これは前にも書いたと思いますが、私の世代だと特に、大抵の方はギリシャ神話が導入部だったのではないかと思います。そのくらいポピュラーだったのではないかと。あ、今でもかw

神話ネタの小説やらマンガやらアニメは、もちろん当時もありましたので……とは言え、某有名ギリシャ神話系美少年アニメが放映された頃には、私のギリシャ神話ブームはとっくのとうに通り過ぎておりまして(´ヮ`;) 厳密に言うと、あれは別に神話の話と言うほどではなかったですしねw
まあ当時は、北欧神話の余波がまだ少し残っていたかな~という時期だったと思います。

好き嫌いの熱量は置いといて、私の記憶にある神話系のアニメと言えば、これはテレビではなく映画化でしたが、ひとつは『アリオン(※)』だったと言えます。確か、上記のテレビアニメ化よりほんの少し早く公開されてますね。
※映画情報)https://eiga.com/movie/68226/

ご存知ない方への説明ですが、これは勇者ライディーンやコンバトラーV(古っ)、ガンダムで有名な安彦良和氏が描かれていたマンガを、ご本人が手がけたアニメ映画です。
衣装デザイン協力には、マンガ家の山岸凉子さんが参加されていたりして、あのやわらかそうな襞がなびく衣装にも納得。

当時リアルタイムで上映を観たワケではなくて、少し後にレンタルビデオ(笑)で観ました。まだTSUTAYAなどそれほどなかった時代、チェーン店ではない町のレンタルビデオ屋さんで借りていた頃です。(もはやある種の神話世代と言えなくもないw)

何でいきなりこんな話題かって言うと、実は先日、たまたまタイトルを見かけまして、唐突に思い出したからですw

マンガをアニメ映画化したものなので、多分に端折られていたりもするのですが、観た時に何よりも驚いたのは、自分が読んでいた神話の設定とはかなり違う部分があったからです。
いや、神話って、本によって相当話が違っているのが当たり前になっているのですが、それにしても無難な神話本しか読んでない子どもには驚きでした。

そんでもって、記憶にある限り堂々とネタバレしますがw(細かい設定とかメイキングOFFとか読んでないので、映画(ビデオ)を観た限りで理解出来たことのみです)

ストーリーに則っているところもあるものの、安彦氏のギリシャ神話は『別物』と考えて観た方がいいくらいに違うところもありまして。
もちろん、それが面白いと言えば面白いワケですが。

まず、神と人が分かたれる前の世界、という設定から始まります。
勧善懲悪っぽい設定で、人が神から独立して自分の足で立ち、生活するよう移行して行く様を描こうとしているのだと思うのですが、そのため何となく神側が悪どくなる見せ方になっているんですね。

そして主人公の『アリオン』ですが、本来ならポセイドンとデメテルの間に産まれた馬で、一緒に産まれたデスフォイア(『アリオン』の中ではレスフィーナ)は秘儀を司る女神のはずですが、アリオンはプロメテウスとパンドーラの子で、レスフィーナだけがポセイドンとデメテルの子、という設定になっています。

結論から言っておくと、この話の中で一番の黒幕は実はアポロンで、次いでガイアが醜悪。

全知全能のゼウスは、悪いことは悪いんだけどガイアの言いなりになってる操り人形みたいな情けない存在。

ポセイドンは別に悪者というほどでもなく単なる暴れん坊の王。(まあデメテルを襲ったりはしてますがゼウスやハデスのような悪感は薄い)

そしてハデスはゼウスに嫉妬して色々仕掛ける小悪党、みたいな。小悪党と『小』をつけたのは、嵌めたはずのアリオンにアッサリ殺られるからです(ーωー)マアヤラレテモシカタナイヨネ
顔もモッサリしたオッサンですし。←何がってここが一番許せないハデス推し(╬▔꒳▔)ゲキオコダヨ

では、この話の中で一番英雄っぽいのは? と言えば、主人公でも何でもなくて、主人公アリオンの本当の父親プロメテウスです。中身だけでなく顔もいい。 ←

そして、ウラヌスとかクロノスは名前くらいは出て来ますが、レアなんか記憶にある限りでは名前も出て来ないですwww

アテナはアポロンに惚れててアポロンが気に入ってる風なレスフィーナにめっちゃ嫉妬メラメラだし、思い余って殺そうとまでするしw 挙げ句にアポロンに……ムニャムニャ💧

もう、えらいこっちゃです( ̄∇ ̄;)

そして、そんな中で実は最強なのは? と言えば、戦女神アテナでも大母神ガイアでも太陽神アポロンでもなく、

レスフィーナですw

封印されていた力が解放されると、アリオンどころかアポロンよりガイアより誰より強い!www

ハッキリ言って、アリオン不要ですw(いえ、覚醒めるためにはアリオンも必要って設定なんでしょうけども)

最後、ガイアもアポロンもぜーんぶレスフィーナが退けて、ヒーロー(ヒロインと言うよりヒーローだよあれはw)の座を持って行きます🤣

正直、正統な神話ストーリーばかりに触れていた私は、「え、なに?」とポカーン状態でしたw(そもそも私の中ではアリオンは馬ですからね)

これによって、『あ、神話とかも好きにパロって(死語)いいんだ』と、妄想像ワールドがより一層広々と開拓されてしまったと言えなくもないです。(どっちだ)

それまで妄想像してなかったような言い方ですが、元がわからないように好きな設定に組み替えるのが好きな身としては、正規の映画であそこまで堂々、名前などはそのままで全く違う話になっている、と言うのは驚きでもあり、ある種の解禁でもありました。

これはもうやるしかないよね、って言う。 ←

一応、アリオンの名誉(?)のために追記しておきますが、『神と人の融合』とか『父殺し(親殺し)』とかちゃんと神話っぽいテーマと言うかモチーフはある模様ですw

何が言いたかったかって言うと特になく、オチもなく、これからも好き勝手にMO☆SOするぞー! と宣言して此度は終わります🤗
 
 
 
 
 

◼⿴⿻⿸◼⿴⿻⿸◼◼⿴⿻⿸◼⿴⿻⿸◼

神話部マガジン / 神話部目次
新話de神話目次


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?