『玉と石の神話47』
「災禍が起きれば、無事に済むものは少なかろう」
琥珀の言葉を、トパーズはただ黙って聞いていた。だが、その黄玉の瞳には運命と受け入れる意思が浮かんでいる。
「我らも、免れまい」
「そなたのゆく場所ならどこでも構わぬ」
それだけ言うと、トパーズは馬の脚を速めた。
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