『玉と石の神話79』
どれくらいの時が経ったのか。
気がつくと、いつの間にか激しい揺れは鳴りを潜めていた。影響が届かぬ所まで沈んだのだと、金剛も安堵の息を洩らす。程なく宮は底に到達し、内部に水が侵入して来るだろう。
その時こそ王の力を借り、眠るに相応しい場所を求めてゆくのである。
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