来訪


一昨日の木曜日、懐かしい人に何年振りかでお会いしました。少ないながらも、ウチの商品を韓国で販売してくれているKさん(韓国人)という男性です。

Kさんは、お母様が80歳を迎えられるそうで、「日本に行きたい」と希望されたお母様への誕生日プレゼントとして来日されたそうです。


私はKさんに日本で2~3度お会いしただけで、あとは電話でのやり取りしかしていませんが、ボスや奥方様や娘さんご家族、ウチのおねぃさま(我が社の経理課長)は訪韓の折に付きっ切りでお持て成ししてもらっています。私もお土産などの心遣いを戴いてますので、事務所を挙げて歓迎です(ほんの5名ですが)。

まあ、Kさんとお母様には本来の目的がちゃんとあり(そりゃそうだ)、たまたまおねぃさまがその件に詳しい人なので、いろいろと情報収集したかったのと、案内を頼みたかったようです。ついでに、入社して2年のためKさんとは面識のない経理K氏も、その件について少し知識があったため、恐らく強引に押しの強いおねぃさまに駆り出されたみたいです。


でも、それとは別に木曜日の夜は7人でお食事会 at 某スペイン料理レストラン。

ボス・奥方様・おねぃさまはKさんのお母様とも面識がありますから、久しぶりの再会に嬉しそうでした。

何でスペイン料理かって、ボスが決めました。ホントは日本料理とか和食の方が。。。と思っていた私たちですが、それはおねぃさまと経理K氏が4人で会う時に、と諦めました。ボスが言い出したらほぼ決定なので。

(しかし食事中にKさんのお母様が生魚は苦手とわかり、『お寿司にしなくて良かった』と私たち3人は心の中で呟きました)


それにしても思ったのは。

Kさんは韓国語、日本語、英語、中国語も少しわかるそうですが、お母様は日本語はほんの少ししかわかりません。昔はもう少し出来たようですが、使わないと忘れてしまいますよね。

それでも。

Kさんが楽しそうにボスと話に夢中になってしまうと、お母様がつまらないだろうと私は気になっていたのですが。お母様の表情を見ていると、時折、つまらなそうな表情を浮かべることがあるものの、Kさんが楽しそうにボスと笑う姿を見ると、それはそれは嬉しそうな表情をされるのです。


その表情を見ていて、私は亡くなった自分の祖母(母方)を思い出しました。いや、笑顔が似ているのではありません(笑)。

祖母は晩年、耳が悪くてほとんど会話を聞き取るのが難しい状態でしたが、お盆休みに自分の子どもや孫が集まって楽しそうに話しているのを眺めては、同じように嬉しそうな笑顔を浮かべていたんですよね。自分は会話の中に加われなくても、です。


それを見て、親っていうのは、自分の子どもが楽しそうだったり嬉しそうだったりするのを見るだけで、こんなにも「幸せだ~」って感じるものなんだなぁ~と思いました。そして、きっとKさんのお母様も同じような気持ちなんだろうなぁ~と。


それにしてもKさんとお母様は仲が良くて、Kさんはニコニコしながらお母様にボスの冗談を通訳し、時には手を握ったりしていて、なかなか日本の息子とお母さんじゃ今の若い親子でも照れちゃうくらいの様子でした。

ボス曰く「そもそも息子が母親と二人で旅行なんて日本じゃないよな。特におれの年代じゃ、一緒に二人で買い物したことすらない」と。

ボスにもKさんより少し若い息子がいますが、お母様である奥方様と二人で。。。とかないかもなぁ~(笑)。


とにかくお二人とも、ボスたちに会えたのを喜んでくれていたみたいです。


Kさんにはまたお会いする機会があるかも知れないけど、私はきっとお母様にお会いすることはもうないと思うので、一度でもお会い出来て良かったと思います。

それにしても、Kさんとお母様はソックリのお顔でした~。


明日にはもう韓国に帰られるとのこと、お気をつけて!



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?