『玉と石の神話56』
やはり、と琥珀は思った。トパーズが嗅ぎ取ったものと照らし合わせた自分の推測は間違っていなかった、と。
「我が妃は地を、私はその大半を覆う海を統べ、世界を守るよう申しつかった」
「なれば…」
誰かが小さく声を上げ、すぐに噤んだ。だが、皆言いたい事は理解出来た。
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