毎日手書きで自分のために書いていた日記を、電子化し、公開することにした。病は気から。

夫の作・演出・作曲・照明・音響という舞台に、夫に口説かれて娘を出演させることにした。出演といっても演じるわけではなく、舞台上にいる夫のそばで自由に過ごす、というフリーダムスタイル、それがよい、というリクエストなので、ならば、と、年末の新宿まで3日間連れて行くことを承った。

なにも知らず劇場に連れて行かれ、賑わいに取り巻かれて娘は堂々たるもので、ぶっつけ本番で急に舞台に連れて行かれて帰ってくるなり「ママ!あたし、しゅつえんしゃだったみたいよ!」と興奮していた。

出演者の大人の人たちにたいそう可愛がられた上に、珍しく電車に乗って娘は満足。

しかし、約束のようなフリーダムスタイルとは離れ、やはり台本としては娘の出番がしっかり作られているのであった。

夫はスマして飄々としたものだが、5歳の娘のことを愛してデレデレしてそのはけ口としての舞台なのだろう、と、感じ入った。

それに付き合わされる観客の心理とは、と思うが、たしかに夫の音楽は優れている。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?