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小6のあの日(広島)

僕は小学校の修学旅行に行けなかったんです😢
その頃は、まだ、自分という存在と霊の方の違いに理解ができなかったというか・・
視えない方と会話したり話しかけられたりしたら
なんだかいやだなって感じる時期だったな
だから僕一人で母と離れて、集団で行動することが無理だったのと
一人でトイレに行けなかった
「修学旅行」はたくさんの人・霊と出会う(大変だ〜!)

母 あのね・・修学旅行、行きたいだろうけど
  残念だけど 家族でどこかに行こうか。と母が言ってくれて
  広島に行ったんです
きっと母は僕の人生を考えて、小6だからこそ広島に連れて行ってくれたんだと思う

初めての広島 初めての原爆ドーム 終わりなき苦しみ、悲しみ・・・

衝撃でしかなかった

それまでに学校にあった「はだしのゲン」の漫画を読んで
わー、怖いな~怖いな~と思っていた
思ってはいたが、なぜだか見入っていた

広島に行って、実感して
その夜、怖くて寝られないわけです 目の前に映像が見えて
体感して聞こえた声に感応してしまうのです

あんなことがあったのか
生きてる人ってなんてひどいんだ、いう思いで
全然寝られなかったんです

そしたら金縛りにあって動けなくなり
ぱっと目をあけたら

原爆者の男性の方
二十代後半くらいの方ですね
皮膚が垂れていた
悲しそうなお顔で
僕の目の前にいた

金縛りで声が出ないので
涙をぽろぽろ流しながら震えていたという記憶があります
(金縛りと時は声が出ないから・・家族も起こせない・・)

それが本当に人生でお友達との一番怖かったときかもしれない

その方が怖かったというよりも

恐ろしさ、核の恐ろしさ…
人間の恐ろしさ…
その人の姿が物語ってることの恐ろしさ

それが怖かったです
金縛りで動けず、もうめちゃめちゃ怖くて
涙流しながらずっとがまんして
ずっとやだやだやだやだと思ってて
結局、気絶するくらいの勢いで寝たんじゃないかと記憶してます

翌朝、「すっごい怖かった・・・涙」って母に言ったら

「勉強だよ」って言われましたね
うちの母、強いんです


今思うと、人生というものを考えた初めての夜だった
生きていけるというありがたさや
広島でしか気づけなかった自分がいると思う

あの夜がきっかけで

自分って霊が怖いんじゃなくて
その人が経験したこと、悲しんだこと
人の恐ろしさ、

その時、その人が浴びた痛み、悲しみ、苦しみがわかるから
僕って辛いんだなと思うようになったんです

霊は怖くないんだな
霊ではなく
その人の思い、感じたことが自分にぐんっと入ってくるのが怖いのか
と思い始めたんです

まあでも、当時は霊もまだ怖かったんですけどね
いきなり出てくるし、いきなり喋りかけてくるし

だけど、あの日あの夜 僕の目の前にあらわれてくれた男性は
思い切って現れてくれたんだと思う

怖がって、ごめんね 怖いのは僕の心だったんだ

いつかまた、話をしよう 僕でよかったら

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