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SKUは何のためにあるのか?

ふとタイムラインに流れていたnoteをみたところひっくり返ってしまったのであわてて書きます。ロジスティックス、特にECの物流が専門な人間としてはこのnoteを読んで「SKU統合したいんですけど」とかいわれたら困るので自分の立場をちゃんと書いておきます。っていうかこれは酷い。

そもそもSKUとは「商品を構成する最小の単位」です。該当のnoteにもかいてある通りです。

例えばTシャツで、カラーが4色あり、サイズがS・M・L・LLの4種類ある場合、「16SKU」と数えます。

と書いてあるのにですよ。

ですが、今回SKUを統合したことにより、「おうちの形の貯金箱」の商品ページは1つになり、その中で色のバリエーションを選択することが可能になったのです。

えっ?そうしたらそれSKUじゃなくなるじゃん。完全に問題の本質を見失っています。

・そもそも色違いでも商品が違う限りはSKUは違う
・SKUが違う商品を同じページで売れなかった
・だからSKUを統合して1つのページにしました。

ということだとおもうんです。SKUを統合したらSKUじゃなくなるし、個別の商品の在庫管理はSKUに対して色とかサイズをつけてやるってことでしょうか。もう完全にSKUがSKUとして機能しなくて崩壊してしまいます。これ本質的には、「複数の商品を同一のページで売るための変更」があればいいだけで、「同じ商品で色違いのSKUを統合しました」はいくらなんでもダメです。

先日も弊社のクライアントさんに「商品ごとに絶対に一つの永久になくならないたった一つの不変である"SKU"がつくべきであって、同じ商品に二つ以上の"SKU"や、一つの"SKU"を複数の商品で共有とか愚の骨頂なのでいますぐやめてください」といったばかりです。

SKUに意味論(たとえば年号を入れるとか、シリーズコードを入れるとか)をいれるのは有りか無しかは本当に難しい問題なのです。でも、絶対に物理的に違う商品に同じSKUを付けたり、同じ商品に別なSKUをつけたりしたらもうそれは崩壊の始まりです。弊社のクアライントのみなさまはわたしがこんなことをしたら全力をもって阻止しにいきます(というか阻止を何回もしてる)のでよろしくお願いします。

実際これをしてしまい「サイズ違いを同じ品番」で管理して在庫管理も出荷チェックも崩壊してたのをひたすらバーコードをみんなで貼るという物理でぶん殴るソリューションで解決したことは一度ではありません。なので是非通販事業者のみなさまは「将来的に死ぬ覚悟」が無い限りこのような愚行はやめていただければとおもいます。

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