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アドラー心理学を学ぶための必要な空白期間について

友達が名古屋にいるので、出張ついでに会いに来ました。お盆にもかかわらずおもったより新幹線は空いていて割と快適です。

アドラー心理学を学ぶ上で、もう少し自分の中で外在化しないといけないことがあるので、そのことについて書いていきます。


1. ダンスをしないおばさん問題
野田俊作著「グループと瞑想 (アドラー心理学を語る2)」第二章に登場するダンスを拒否するおばさんに対して野田先生が「やり口」として「ダンスをしないのはご自由です。そのことで孫をすることはあなただけですから」といったことについて。
2. 勇気づけの歌を詠唱をすることへの恐怖
先日話をした「アドラー心理学基礎講座(応用編)」でいきなり120行に「勇気づけの歌」を詠唱させれたことについて。

マインドフルネスで上記の状況を眺めてみると両方とも共通していることは、「なんでこんなことをさせられているのか」ということです。しかしその思考の下には前回noteに書いたような「実家から受け入れを拒否されるよう行為や辞めろ」ということがあります。対処としては「実家から受け入れられることを仮想的目標からはずせばいい」ということでした。

もし(少し前の)私が1の環境にいたとしたらやらない努力をしたでしょう。この状態では「聞こえている幻聴に従うモード」にはいっていて、「3日間拒否しつづけた」はずです。これは野田先生がかいている通り「存在しない障害を作り出して闘う」状態なのです。しかし、かつて「本人には本当に存在して”いた”障害」なのです。この障害に対応するためにスキーマーを構築し、今回も同じようにスキーマーからの要請通りに「逃げる」という対処行動をとっているだけなのです。

では、本に登場するおばさんは何故乗り越えられたのか?たぶんマインドフルネスといった行動はしていないし、(私がよくつかう)「スキーマーとの対話」もしていないはずです。これは想像でしかないのですが「踊ったほうが楽しいかも」といった陽性感情で、彼女のスキーマーを吹き飛ばせたのでしょう。ただ、あまりにスキーマーが強いと、陽性感情でも吹き飛ばせなかったりします。実際に私は16時間 + 6時間一言も声を出さずいられたぐらいでした。今となっては、スキーマと対応することで乗り越えられます。また多くの人は陽性感情をつかって気がついたら乗り越えているようにみえます。そして、これらのことがわかっただけで1については腑に落ちた感じがします。

そして2について。
「実家から受け入れられない」恐怖を突破するには、スキーマーがでていることがわかることが分かるように「今、ここ」の瞬間にいればいいのです。そしてスキーマーと対話をすればいいのです。「君(スキーマー)の言うとおり、○○するのはキチガイのやること、という主張は理解するよ。でも私は自分にとって○○が大事だからする。自分の主観的価値の置き方だから。」こうやって相手の言うことを受け入れた上で価値観の違いを提示することでスキーマーについてはいまのところ解決します。

これは学びのスタイルの話にもなるのですが、みんなで一斉に読むことがくだらないことだというが父親から言われていました。具体的には家で音読をしていると「そんなことするのはバカがやること」と言われたりしました。しかしともかく対話をすることで、そのような拒否するな自動思考とスキーマー、アドラー心理学のバズワードを使えば「ライフスタイル」を変えることができました。

やはり私みたいに幼少時の「とある」中核的感情欲求が満たされていないことによる根底のスキーマーが強いとアドラー心理学を学ぶスタートラインにたつために1年以上かかるのは本当に辛かったです。今はスキーマーが発動した件について、マインドフル(野田先生でいえば瞑想をつかって)に受け止めるという遠回りをしたことで、逆にアドラー心理学をいろんな角度から眺めることができ、「必要な空白期間であったよ」と自分自身に語りかけています。

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