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「オトコの気持ちがわかりません」


おそろしく果てしない昔から
オンナのお悩み相談のトップに上がるのは

人間関係。特に愛だの恋だの、に関すること。

片思いであろうが両想いであろうが

「彼は(わたしのこと)どう思っていると思う?」
「彼が何を考えているのかわからない」

だったりする。

そして仲が良かったり信頼できるオンナ友達に
恋の対象は変わっても同じ相談をしはじめる。

相手が変わったとしても相手の気持ちが知りたいならば
オンナ友達に聞くよりも、占いに頼るよりも
確実で手っ取り早いものがあるのだが

なぜか、それをわたしたちオンナは避けがちだ。

その手っ取り早いものとは何なのか、は言われてみると、

そんなもんわかっとるわ!!
でもなかなかできずにいるから困ってるんじゃん!!

と、なったりするのだが

アタマではわかっていて当然だとも思っていながら
ごくわずかな人しか実行していないのだ。

じぶんでもわかっていない、見えていない無意識の部分に
必ずその人なりのできない理由があるわけですな。

だけれども、その理由は直視したくない。
なぜならば自分にとって都合が悪い部分があるから。

オンナ友達に甘く優しい言葉で
「大丈夫だよ、彼はあなたのこときっと、たぶん大事に思ってるって~」
などと全く根拠のない言葉でなぐさめ励ましてもらうほうが

例え彼の気持ちがわからない、
自分のことをどう思っているのだろうという
悶々とした闇でしかない無限ループにハマっていても
現実を見なくて済むから超絶ラクなのだ。

アラフィフのわたし
今のパートナーに巡り合う数年前まで

オトコの気持ちなんて結局なんもわかってなかった、これっぽっちも。

愛し合えわかりあえる最高のパートナー同士になりたいと望み
10代だろうが20,30代だろうが毎度毎度、毎度のごとく願っていたのに
お恥ずかしい話、いつの時代も相手を本当の意味で
少しも理解しようともしていなかったのだ。

振り返れば家族はオトコばかり、の中で育ってきており
父・兄だけでなく、親戚もやたらオトコばかり。
オトコ友達も多く、オンナ友達といるよりお互いズバズバと
ぶっちゃけた話もでき、めっちゃラクだわ~と思っていた。

出産したらじぶんの子どももオトコ2人で
その生態を至近距離にてこれでもか!!とばかりに見てきている。

それなのに恋愛・パートナーとなると途端にうまくいかなかった。

40代前半までのわたしは完全なる「武装女子」で
いつだって鎧を着こみ仮面を何重にも被って
本当のじぶんを見せないよう必死だった。

愛する相手であればあるほど甘えたり弱さを見せることを「恥」だと感じ
大丈夫ではない時もカッコばかりつけたり平気なフリをしたり
相手の立場を考えすぎガマンをして気持ちを言わなかったりした。

そうすることで愛される、と本気の勘違いをしていたのだ。

そして本当の、素のじぶん
相手に対しての本当の気持ちや感じていることを伝えたら
ワガママだと思われないか、嫌われたりしないか

何より本心を見せたことによって
じぶんから離れて行ってしまわないか

とても怖かったのだ。
そしてもう、傷つきたくなかった。

そうやって強がっているのに本来の姿はただのビビり。

それを悟られたくないがゆえに完全武装し
一生懸命「大丈夫なわたし」を演じ
相手の様子や顔色を伺い本当の気持ちを伝えることもなく
相手の気持ちをじぶんから聞くこともなく

自分勝手にあーでもないこーでもないと
相手が自分をどう思っているか等の妄想を盛大に膨らませながら
無限ループのドツボにハマり一人で悶絶した挙句、

最後の最後に大爆発(自爆)を起こし

「なんでわたしの気持ち分かってくれないの!!!!!」
「わたしのことなんか結局どーでもいいのね(怒)」

という恐ろしく大迷惑で面倒くさいなオンナ確定、な
逆ギレをぶちかましていたのだ。

相手にこちらの気持ちなんざ分かるわけが、ない。

だって、相手の気持ちを聞いてもいないし
こちらの気持ちも伝えてもいないんだから。

オトコとオンナの関係は魅惑的で
わたしたちを元気づけるものでありながら
ヒジョーに疲れさせたりもする。

毎日が楽しくってたまらなくてウキウキが止まらない
天国のようにも感じる時間にもなるし

赤い炎が燃えたぎる救いようもない地獄へ、の道筋だったり。

パートナーシップにおいて相手の気持ちが知りたい、
ココロから分かり合いたいのであれば

オンナ友達にカレの気持ちはどうなのか、と
だらだらとボヤいたり聞いたり詮索する時間よりも

その時間を大切なカレと向き合い
思いを伝える時間にしよう、それが一番早い。


じぶんの本当の気持ちを不器用でいいから伝え
相手に感情的なサポートを与えるための
新しい方法としてちょっとずつ練習を幾重にも重ねていき
満たされた人間関係を築く知恵を経験から学ぶのだ。

オトコとオンナの反応の違いや
どんな言い方であれば相手を傷つけずに済むのか
その反対にどうしたときに裏目に出てしまうのかを見ていこう。

最初の一歩は怖い。ましてや気持ちを言うなんて。
伝えた時の相手の反応を想像して
色々なことが頭をよぎるだろう。

踏み出すまでは何度も躊躇したり
やっぱり無理だ、と感じてしまうこともあるかもしれない。
伝えようとして出かかった言葉を飲み込んだ数・・・・
恐ろしくて数えたくもない程。
わたしなんか40ウン年というとんでもないくらいの時間
そうやってきてしまった。(怖)

でもいま、こうして
愛し愛される歓びを感じられているのは

じぶんの気持ちや思っていることを素直に伝える
ほんの少しの勇気、のおかげだと感じている。

わたしも今もなお、カレにじぶんの思っていることを
うぐぐぐ・・・と言えずに悶えていること多々ある。
特に、伝えるのに難を感じる分野は。

その度に「言いにくいこともちゃんと何でも言って」と諭され
不安に感じたことやしてもらうと嬉しいことを
素直に伝える訓練を日々重ねているような状況だ。

だけど間違いなく、じぶん自身の思いをがんじがらめに閉じ込めておくより
何千倍も心地よくいられる。

些細なことであれ一歩を踏み出すまでは
「先が見えない未知の世界」であったりする、が
数ミリでも踏み出してしまえば
知っているけどまだ足元はおぼつかない初心者、な世界へと様変わり。

相手の気持ちなんて、想像だけじゃわからない。

だからあとは繰り返しやってみる、のみ。
経験はあなたの中にギフトをもたらす。

大切な人と居心地のいい関係を築くために
あなたとあなたの愛する人
お互いがうまくココロを開きあって
愛と思いやりを得られますように。









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