見出し画像

歌舞伎町のオネエの口説き文句は非常にロジカルだ。

おはようございます、結城おさむです。

最初に言わせてください。

今回、お話することは『全て実話』です。

なんの盛りもなく、
『またぁ結城さん、大袈裟な!』
という余地もないくらいに実話です。

その点を理解した上で、
今日はボクの話を聞いてほしい。

今日のボクの口調は、
よりリアリティを出すために
若干の『語り部口調』しようと思う。

あれ?いつもとテンション違うな・・・。

っと気づいてくれた方は、
いつも読んでくれて、本当にありがとう。

すいませんが、
無礼を承知で今回はこんなかんじでいかせてもらおう。

そうじゃないと、
この出来事をリアリティに
伝えることができないのだ。

とりあえず今日のテーマを言おう。

ずばり、
『コピーライティング』についてだ。

あまり馴染みのない言葉かもしれませんが、
簡単に言うと・・・

『心理学的な観点から
人に行動をさせるように促す言葉のテクニック』

と言ったらいいだろうか。

さらに簡単にいえば、
というか、かなり乱暴に言うと・・・

『自分の思った通りに人を操ることができる』

という非常に使い方を間違えたら、
危険なテクニックを教えようと思う。

だから、

悪用はしてほしくはないが、
効果的に使っていけば
人生が驚くほどスムーズに進む技術なんだ。

ビジネスで使えば、
このスキルだけでも年収「億」単位を
稼ぐ人もいるくらいに強力な武器となる。

え?

そろそろ前置きはいいから、
本題を話せって??

分かりました。。

今日はそんなコピーライティングを自在に操る
とんでもないオネエの話をしようと思う。

◆後輩と飲みに行った夜の話


あれは、木曜日の夜のことです。

その日は久しぶり大学の後輩と会って、
ボクらは渋谷の肉バルで
楽しくお酒を飲んでいました。

お店の雰囲気もすごいオシャレで
懐かしい旧友との再会に嬉しくなって、
ボクはいつもより少しペースが早めに飲んでいました。

楽しい時間はあっという間に過ぎ、
ちょうど1時間くらい経ったときに、、

事件は起こりました。

最初から気にはなっていたんですが、
隣の席で不穏な会話が聞こえていたんです。

明らかに見た目的には男性なんだけど、
口調が『あたしさぁ』とか『やぁねぇww』
とか聞こえてくる2人組。

(これがオネエというヤツか・・・。)

これは差別的な意味ではなく、
単純にそう思ったのだ。

なにぶんボクは今まで
田舎育ちをこじらせてきたせいか、
本物のオネエを見たことがない。

性別的な衝撃よりも、
どちらかというと『芸能人を見つけた』
という気持ちのほうが強かった。

そして、

そのオネエ2人組が
何気なくこちらにアイコンタクトを送っている…。

ボクは本能的に、
『逃げなきゃ…!』っと思った。

しかし、

ときすでにお寿司。。。

いや、すいません。

ときすでに遅し、、でした。

あろうことか、
オネエに興味を持ってしまった
ボクの後輩が手招きをしてしまったのだ…!

『あー!一緒に飲みませんかぁ??』

あぁぁ、出たよ、、こいつ。。

昔からそうだったんだ。

こいつは酔っ払うと
だれかれ構わず絡みにいく性質を持った生き物だ。

それを分かっていながら、
事前に止めることができなかった
自分が情けなくなった。。

そして、ここから小1時間くらい、、

==========

ボク    オネエA
   VS 
後輩    オネエB

==========

という壮絶な戦いが始まるのであった。

◆オネエに口説かれました。


結論から言います。

ボクはオネエAに、
この後アプローチをされます。

オネエAは歌舞伎町で
働いていると言っていましたが、
よくイメージするオネエというかんじではなく、

スーツをパリッと着ていて、
ヒゲこそ全く生えていないが(脱毛しているのだろう)
見た目的には完全に男性だ。

短髪で奥二重の目がパッチリしている
ボクがこんなことを言うと
気持ち悪がられるかもしれないが、

か・な・りの美形だ。。

このオネエAなんだが、
あだ名は『ワクちゃん』というらしい。

なので、これからは
『ワクちゃん』と呼んで語っていくので
あなたもこのネーミングを覚えてほしい。

さて、

少し話を戻すと、
ボクは「ワクちゃん」から
アプローチを受けるわけですが、

ボクは元来、
そういうところはノーマルな人間。

残念ながら彼の気持ちを
受け止めることはできないのだ。

しかし、、

彼のアプローチの仕方が、
非常にコピーライティング的に優秀だったので、
ここから始まる会話を注意して読んでみてほしい。

もう一回確認のために言うと、
彼の「人を操るスキル」はかなりものでした。

(覚えている範囲で書きます)

~~~~~ここから~~~~~~~~~~

あれぇぇ、どうしたのぉぉ?
もしかして警戒してるぅぅ??

いやだぁ、確かに
私は男らしい顔の人が好きだし
あんたも良いとは思うけど、
まずは今この飲みの場を楽しむってことをしなきゃっ!

オネエと飲める機会なんて、
あたしが言うのもなんだけど
中々ないでしょぁ?

だから、
今を楽しまなきゃ損損!!

今を生きるために、
人間は生まれてきたんだからねぇ!

はぁい、じゃあ乾杯ぃぃ♪

チンっ(グラスの音)

(・・・しばらく談笑しました。)

あんたさぁ(ボクに言ってます)、
最近いい恋愛してないでしょ??

あ、いや分かるのよねぇ。

ほら、私って男でもあり女でもあるじゃない?

だから、
両方の気持ちが分かっちゃうっていうか、
そういうの伝わってきちゃうの。

あたしって職業がら
色んな男の人を見てきたけど、
みんな女性に振り回されて、
すごい辛い思いをしてるわぁ。

まあ、それも無理ないのよぁ。

結局、男と女って違う生き物だし、
理解をしあうことなんて無理なんだなって。

だから、
男って女に執着すると不幸になるのよね。。

僕(ジーーー)

あ、そんな目で見ないで!

別にだからといって、
オネエを肯定しろって言ってるわけじゃないの。

ただ、

最終的に幸せになりたいか、
なりたくないかだけの話であって、
手段の問題だけだと思うのよ。

ほら、私とかだったら、
普通に友達みたいな関係も築けるし、
その気になれば・・・ねぇ♪

実際にそういうことも
たくさん経験してきたけど、
みんな女性よりも良いっていうし、
かなりの人が価値観変わっちゃうのよねぇ。

それにさぁ、
みんな男とか女とか言ってるけど、、

なんかさぁ、
あたしそういうちっちゃい世界で
生きたくないんだよね。

私の生きるテーマは、
「人は人をどこまで愛せるか?」
ってことへの挑戦だから。

そこに男とか女とか
下世話な私情をはさむのって
スケールが小さいような気がするの。

世間的なレッテルとなくして、
みんなが自由に生きられればそれでいいと思うし、
あたしもそう信じて生きてるのよね。

だから、
いろんな価値観にふれることって大事よ。

あたしは歌舞伎町で
色んな男性を見てきたけど、
それだけは言えるわ。

まあ、

また何か相談にのれることもあるかもしれないし、
とりあえずLINEだけ交換しない?

え、、なによ、、
あたしからこんな連絡先交換するなんて
滅多にないのよ♪

それに今日は楽しかったけど、
そろそろあたしもお店に行かないといけないから
早く交換しましょっ!

~~~~~ここまで~~~~~~~~

さて、お分かりいただけただろうか??

ワクちゃんの会話には、
人の行動を促す
コピーライティングの技術が詰まっています。

すべての要素に気づけた人は、
そうとうなセンスの持ち主だと思う。

『あそこの台詞が、こんな効果を生んでいたのかな?』

とか、

『この文章の流れが◯◯の法則を使っているのかな?』

などなど、
是非楽しみながら参加をしていただけたら嬉しい。

まずはこの会話の流れをよ~く読んで、
分析をしてほしい。

そして、

さすがに全ての要素を説明すると、
かなり長い文章になってしまうので、
今回は1個だけ教えようと思う。

『ワクちゃん』が使いなしていた
コピーライティングの技術。

『すりかえ』についてだ。

◆『すりかえ』というテクニック


『すりかえ』とは、
そのままの意味で、

【本来AだったモノをBにすりかえる】

というテクニックだ。

これはよくセールスマンが使う手法なんだが、
ちょっと想像をしてみてほしい。

いきなり自宅に訪問販売っぽい
スーツ姿の男が来たら、どう思う??

(うわぁ、売り込まれる…!)

という考えが無意識でも
脳裏に浮かんでしまうのではないだろうか?

そして、
(うわぁ、売り込まれる…!)
という意識セットのままでは、
人は心にバリアーをはってしまうのだ。

(ふんっ、どうせ売り込んでくるんだろ!)

(お前の思うようにはいかないからなっ!)

という具合だ。

しかし、
これではセールスマンは困るのだ。

もちろん最終的には
商品を買ってほしいのは事実だけど
警戒するあなたを見て・・・

(なにもそんな最初からマウント体勢にならなくていいじゃん)

っという風に思っているのだ。

そして、
長い時間色んなお話をしたあげくに、
売れない・・・。

当然だ。

むこうは最初から臨戦態勢だ。

もう、
『あなたの思い通りにならないわよっ!』
っとなってしまっているのだ。

そりゃ買ってくれるわけがない。

そこで、その問題を解決するために
セールスマンが使うテクニックが
『すりかえ』だ。

あ、そんな難しいことではなくて
例えば換気扇のフィルターの訪問販売をするなら・・・

===================

お世話になります。

この地域にお住まいの皆さんの
台所フィルターの点検に伺いました。

===================

え、、これだけ??

と思うかもしれないが、これだけだ。

ここで起こっている『すりかえ』は、、

換気扇フィルターを売る(すりかえ前)

   ↓↓

台所のフィルターの点検をする(すりかえ後)

こんなかんじだ。

しかも、ご丁寧に
「この地域にお住まいの皆さん」
と安心感を与えておいて、
“皆やってます感”を出しているのも巧妙だ。

※バンドワゴン効果ともいう。

とにかくこの一言だけで、
目的がすりかわるので
受け手側からしたら安心しやすい。

『あ、売るんじゃなくて、点検なんだ。』

こうやって目的をすりかえて、
最初の扉を空ける確率をアップさせることができる。

今回話したオネエの『ワクちゃん』も、
このすりかえを巧妙に使って、
ボクのテリトリーに入ってきた。

思い出してほしい。

『ワクちゃん』は最初にこう言った。

================

いやだぁ、確かに
私は男らしい顔の人が好きだし
あんたもなかなか良いとは思うけど、
まずは今この飲みの場を楽しむってことをしなきゃっ!

オネエと飲める機会なんて、
あたしが言うのもなんだけど
中々ないでしょぉ?

だから、
今を楽しまなきゃ損損!!

今を生きるために、
人間は生まれてきたんだからねぇ!

はぁい、じゃあ乾杯ぃぃ♪

チンっ(グラスの音)

================

お分かりだろうか??

すりかわっているんだ。。

ボクという男を口説く(すりかえ前)

 ↓↓

今を楽しむ(すりかえ後)

こうやってボクの警戒心を解き、
人間愛の最初の扉を開いたのだ。。

なんて恐ろしいヤツなんだ・・・・。

逆に、最初から
”そういうオーラ”をギラギラさせていたら
獲物が逃げてしまうだろう。

冒頭にも言った通り
ボクはそういうところはノーマルだ。

はっきり言おう、
ボクは女性が好きだ。

個人的な好みを暴露すると
芸能人でいえば「本田翼」が好きで、

田舎から上京してきたら、
道端でバッタリ会えるんじゃないか??

と、メルヘンな妄想を
くり広げていたくらいに
ボクは女性は好きだ。

そこだけは理解してほしい。
(なぜか誤解されるケースが多々あるのだ)

だから、
もし最初から「売り込み臭」が強い
アプローチを受けていたら、
一緒にお酒を飲むことすら拒んでいたかもしれない。

しかし、

そんなことは「ワクちゃん」は
お見通しということだ。

だから、
すりかえる必要があるし、
すりかえてきた。

『今を楽しむことが大事』(すりかえ)

『今を楽しまないなんて損』(恐怖を煽る)

『オネエと飲める機会なんてない』(希少性)

もういろんなテクニックを使って、
最初の扉をこじ開けてきたわけだ。

『ワクちゃん』のケースはいいとして、
日常的にも最初の壁を超えるのが
難しいことってあるのではないでしょうか?

たとえば、
デートに誘うときも

『デートをしましょう!!』

とストレートに伝えて、
上手くいけばいいのですが、
『YES』をもらいたいなら・・・

『こないだ俺史上No1の海老味噌クリームパスタが
美味しいお店を見つけたんだけど、今度行ってみない?』

みたいに「すりかえ」をすると、
向こうの警戒心を解いて
『YES』と言ってもらいやすいでしょう。

他にも料理を作るのに
時間がかかってしまうときも・・・

『その料理は10分ほど待っていただきます。』

と言ってしまうよりも、

『できたてを準備しますので、10分ほどお待ちください』

のほうが待ってもらいやすいでしょう。

つまり、

『すりかえ』とは、
お互いのメリットが一致するポイントを語り、
最初の壁を乗り越えるテクニックと言ってもいいだろう。

人に何かをお願いしたいときには、
最初に目的を『すりかえ』ておくと
非常にことがスムーズに進むときがあります。

今回の『ワクちゃん』の例から
明日からでも『何かに応用してみようっ!』
と思っていただけたら、嬉しいです。

ただ、注意してほしいのは、
嘘を言ってはいけないし
『すりかえる』ことが相手のためになる。

そう思えるときに使ってほしいと思います。

それでは今回は以上です!

P.S

今回はコピーライティングについての
内容でお届けしました。

ただ、内容が長くなると
読みづらくなると思ったので
今回紹介したのは『すりかえ』だけ。

もし、『ワクちゃん』が使っていた
他のテクニックも興味があるっという方は、
答え合わせ用に記事を書いたので
そちらをご覧いただければと思います。

『ワクちゃん』がどんなテクニックを使っていたのか、
自分の予想が合っていたかを確認してほしいです。

回答編はこちらをクリック!

このテクニックが使えれば、
会社の上司を説得することや

友達にサラッとお願いをするときに
『YES』ともらえる回数が増えるはずです。

そんなテクニック満載の
「ワクちゃん」の会話から分かる
コピーライティングを是非ご堪能ください。

回答編はこちらをクリック!

P.P.S

この後、ボクは一点張りで
LINEの交換をこばみ、、

『あんた、ちいさい男ね!!』

とキレられました。。

ボクは彼女……
いや彼をしばらく忘れないでしょう・・・。

ということで、
今回はこれにて!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?