見出し画像

今の現状を、こどもたちにどう伝えるか

休校に入ってから1か月近くが経った。
我が家には、小3、小6のこどもがいる。


約束破りのため親がいない間の
ゲームとタブレットは禁止になっており、

Amazonプライムのアニメ、
トランプ、まんが、本、がメイン。

上の子はパソコンで、
プログラミングゲームの練習、
下の子は、その間はよく本を読んでいる。


宿題、自分たちのご飯、
時には、夕飯も作ってもらう。

もっぱら野菜炒めかパスタ。
野菜を使ってね、と言っている。


食器の後片付け、
愛犬のさんぽ、
風呂掃除、などもやってくれる。


家族で、ドンジャラ、トランプなど、
家族全員でやることも増えた。


先日は、
家族で授業、を開催。

全員が先生になって、
10分間の講義をする、というもの。
一生懸命自分の決めたテーマを調べる下の子の姿は微笑ましい。

どうやら、月・水・金で開催される模様。


つまり、我が家は割と問題なく、
気持ちよく時が過ぎている。

なんなら親の負担が減って、
こどもたちが家事の戦力を担ってもくれているし、
家族時間も増え、楽しい。

ただ・・・
私はそろそろ、
もっと自分の仕事に集中せねばと感じている。


そんな中で、ふと思った。

今のこの現状を、
こどもたちはどう捉えているのだろうか。


家でテレビは、Amazonプライムしか見ていない。
テレビでニュースを見る習慣もない。

ということは、うちのこどもたちは、
なんかコロナという風邪みたいなのが流行ってるから学校は休みで家を出たらいけないらしい、くらいの認識しかない。


その他には、
何も情報源もなければ、考える余地もない。


そこで私はふと思った。


私も世の中の情報を積極的に取りに行くタイプではなかった。
少なくとも起業するまで。

そんな私にとって、たとえばかつての、

イラン・イラク戦争や、
コメ不足や、
バブル崩壊や、リーマンショックや、

その他、世の中を揺るがす大事件は、
そーいや何か、ちょこちょこ耳にしたよねーくらいの記憶でしかない。


あーなんか、タイ米食べたよねー、くらいのうっすい記憶だ。


世界はそれで揺らいだかもしれないけれど、
私の生活は直接は何の情報も得ないままだった。


今回のこのコロナは、
明らかに、世界を変える大きな出来事だ。

ビフォアーコロナ、
アフターコロナ、と言われるほど、
コロナがもし終息したとしても、

世界は、コロナ発生の前には、戻らない。


生き方や、
在り方や、
仕事の仕方や、
自分と世界との繋がり方、

さまざまなものが根底から問われ、覆され、そして、変わっていく。


そんな大きな場面に、
今わたしたちは直面している。

そして、9歳と12歳のうちのこどもたちは、
平和に、平和にのほほんと毎日を過ごしている。


これでいいのだろうか?と、思った。
なぜ延々とアニメを見続けてはいけないのか?
なぜだらだらとすごしてはいけないのか?


いや、いけないわけではない。


いけないわけではないけれど、、、


今この大事な時期に、ともに生きているのに、
彼らの中では、いつしか、

あーコロナ?あったよねーーー
休校になってゲームし放題、最高だったよね、
と思い出すくらいの薄い記憶になるのだろうか。


会社の在り方も、
仕事の仕方も、
なんなら世界の在り方が、
みんな、みんな変わっていくのに?

変わると言っても、
教育がすぐに変わるわけじゃない。

この先も、教育や会社や政治には、
コロナ前の旧態然とした考え方もまだまだ残るだろう。


自分で生きる力、
自分で選択する力、
自分で創りだす力が必要とされるこれからの世の中で私より長く生きるのはこどもたちだ。

その彼らに、
私は今、何が伝えられるだろう。



私は2人を集め、
今のこの世の中のことを伝えた。

今、世界で何が起こっているのか。
今、日本で何が起こっているのか。
今、地球で何が起こっているのか。


たくさんの人が亡くなっていること。
国によっては、スケートリンクに遺体が並べられていること。
亡くなった方々と家族が会えないこと。

コロナがなぜ怖いのか。
潜伏期間のこと。
医療崩壊のこと。
これから起こることが未知であること。

たくさんのお店や会社の仕事が成り立たないこと。
お金がまわらないこと。
備蓄が必要なこと。買占めはいけないということ。

日本の政治家のこと。
これから経済が冷え切っていくこと。
儲かる会社と、潰れる会社があるということ。

生きていく力、仕事を創る力が必要なこと。
自分のことだけを考えてはいけないこと。
人生を諦め、自殺する人が増えること。


なんのために今これが起こっているのか。


不安を煽るのではなく、
現実を伝え、
これから先は自分たち次第なのだということを、伝えた。


小3の娘は言った。

お金ってなくならないよね?
なんで国や会社にお金がなくなるの?
もともとあったお金はどこにあるの?

小6の息子は言った。
おかあさん、よく分かった。
よく分かったけど、今度からは10分程度にまとめてくれる?
ちょっと長いよ。

30分でこれだけのことを語ったんだ。
これでもすごいと思え。

少しずつ、分かち合っていきたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?