衣装の小話17
衣装スタイリングに関して話してほしいという質問・意見が1番多かったので、気ままに更新。
個人的にも全身トータルコーディネートすることが殆どなので、折角だからバランスを見て欲しいという気持ちが少しでも伝わったら本望です:)
細かく書いたら永遠語れるので、息抜き程度に書きます。
出せる情報の範囲内で書くので、伝わらないところがあったら申し訳ない。
【記事を書く上で読者との約束】
画像や文の転載・二次加工はどの記事もNGです。
2020年に公表されたものからスタート。それ以前の衣装は割愛。
※どうしても過去のスタイリングで気になる方がいたら、いつか書くかも
衣装の小話、今回は衣装の小話12に続いてスーツのスタイリングに関して書こうと思います。比較してみたら面白いかも?
【衣装の小話 17】
エレガンスイブ6月号グラビア参照。
スタイリングはこんな感じ。
「酒と恋には酔って然るべき」という漫画の登場人物、今回は伊達に寄せてサラリーマン風のコーディネート。
前回の今泉のときと着用者は同じなので差別化するための工夫をいくつかしています。
伊達の設定は35歳の課長ということで、前回よりさらに生地感のしっかりしたもので高級感のある生地を選びました。
あくまでも30代を意識しつつ今回は落ち着いたグレーのスーツにしています。
無地のスーツなのでシャツは遊び心のある紫のストライプシャツを合わせました。
タイにも遊び心を入れつつ、ドットのいくつかに紫の入ったものを選んでなじませています。
※流石にチーフまではやり過ぎかと思い今回も外しています。
スーツは2つボタンで、今回は上の役職ということもあり締めることによって普段きっちりとした印象に見えるようにしました。
ベルトと靴は茶系の革で、明るいと若すぎる印象になるためちょっと落ち着いた色味のものにしています。
あくまで個人的な伊達のイメージですが、
タイの結び方を「セミウィンザーノット」という、ネクタイを結んだときにできる三角の部分が左右対称になる結び方で上品さをだしました。
普段街中でサラリーマンを見ると「プレーン(シングル)ノット」や「ダブルノット」(これもタイの結び方の1つ)の方が断然多い印象があるので、気遣いな一面のあるちょっとした差がでます。
さらに細かいところで言えばプレーンノットは三角形が小さめですが、セミウィンザーノットは三角の部分が比較的しっかりします。
普段使いする際はタイの太さや長さによっても見え方が変わるので、結び方は全体のバランスで決めると良いです。
また、この時は撮影のシチュエーションでお店でお酒飲む場面があり。
堅苦しい場所ではないのに、きっちりとネクタイを締めたままお酒を飲むイメージがあまり浮かばなかったのでそのままの結びで第一ボタンをあけて少し緩めています。
ネクタイを緩めたりするのはプレーンノットの方が断然見た目の違和感ないのと、緩めやすいので撮影の際は結び方をちょっと迷いましたが普段の仕事での伊達イメージを優先しました。
このようにネクタイの結び方一つでだいぶ遊べたり、スーツにも色々な見せ方があるので定期的に着せたい気持ち。
よりフォーマルなシーンではタイとチーフの合わせや、タイピンの種類だけでかなり楽しめるのでまた機会があればnoteに書こうかな。
余談ですが第一印象は見た目が9割と言われるようなこともある世の中で、スーツ1つをとっても観察すると細かいところに性格や意識が宿りやすいので理にはかなっていると思います。
スーツだけでなく服自体その一旦を担っているので、ぜひ細部に意識してみよう:)
服の見え方が変わる...かも笑
今回はここまで。
読んでいただきありがとうございました:)
記事に需要があればサポートをよろしくお願いします:)今後の衣装や写真、作品に役立てます。