見出し画像

【体験記】初めてのKindle出版


はじめに

出版を決意した背景

「いつか自分の本を出してみたかったから」
出版を決意した背景がなんなのかをひとことで表すとこうなります。

これまでnoteに読んだ本をまとめているように、私はそれなりにたくさんの本を読んできました。
たくさんの本を読んでいると「自分もなんか書いてみたいな」と思う人も多いのではないでしょうか。

しかし、実際にはこれまでの常識で考える本の出版は、出版社にたっぷりの原稿を持ち込んで交渉して、出版までには担当者と何度も打ち合わせをして………などなど、簡単な道筋ではありませんでした。(かなりざっくりしたイメージですが)

それがいまの時代は電子書籍を誰でも簡単に出版できます。
実際に私が「Kindle出版」という言葉を知ってから1作目を出版するまでにかかった期間は5ヵ月でした。

さらにこのKindle出版では以下のような副収入も得られます。(超ざっくり情報)
・購入された金額の35%~70%の印税
・KindleUnlimitedで読まれたページ数 × 約0.5円

夢をかなえるついでにおこづかい程度稼げたら・・・という打算がなかったというとさすがにウソになります。

出版テーマの選定

最初に選んだテーマは「早起き」でした。

これは私が普段からよく「みんなもっとちゃんと早起きして習慣を整えればいいのに」と思っていることから、そのままテーマとしました。

私もむしろ早起きは苦手なほうだったのですが、これを習慣づけるためにさまざまな情報に触れ、改善につとめました。

これを体系的にまとめて、1作目のテーマとしました。



出版物の準備

執筆の過程

テーマを決めてから最初に私がしたことは、書籍のアウトライン作りです。

といっても、順序だてて最初から組み立てたわけではなく、ここは生成AIのちからを借りました。

実際にChatGPTから出てきたアウトラインの一部がこちらです。
(「低血圧」というキーワードも盛り込んでもらっています。)

ChatGPTの回答

いかがでしょうか。
わりと自然な構成だと感じます。

このアウトラインをもとに、各章の詳細を思いつくままに埋めていきました。

ツールはGoogleドキュメントを使って、細かい編集はPCでやりつつ、ちょっとした空き時間などにスマホから詳細となる文章を執筆しました。

文章をいろいろと書いていく中で、もともとのアウトラインを適宜修正しながら、ひとまずは電子書籍として一般的と言われる10,000~30,000文字の範囲を目指して書きました。
最終的には12,000文字程度の原稿が仕上がりました。

表紙の作成

さて、ここで少し課題が出てきます。

文章を書くことに苦はなく進んできたのはいいものの、本というものは原稿部分だけが裸で置いてあるわけじゃありません。

本として形を持たせるためには表紙が必要になります。

そしてこの表紙こそが、その本を読むかどうかの最も重要な最初の要素となります。
それでいて文章を書くセンスとは違った、デザイン寄りのセンスが問われます。

他のkindle作家の方々の動向をみると「ここは素直に外注してしまったほうがいい」と割り切ってコストをかけている方も多くいました。

私もデザインに関してはまったく自身がないので悩みました。

ですが(なんの意地なのか)結局1作目は自力で完成させたいと考え、これまで読んできたさまざまな書籍を参考にしながら表紙を自作しました。

最近はCanvaというデザイン作成のクラウドサービスがあり、多くの方が利用しているようですが、私はパワーポイントで作成しました。
これは単純に私がCanvaの機能を使いこなせなかっただけですが、パワポでもそれっぽいものは十分作れます。

実際にパワポで作成した表紙



KDP(KindleDirectPublishing)の登録

アカウント登録

原稿と表紙ができてしまえば、あとは出版するだけです。
なんて簡単なんでしょう。

Kindleで電子書籍を出版したい場合は、KDPアカウントが必要になります。
「KDP」と検索すればすぐに登録ページにたどり着けます。

KDPアカウントの登録については先人たちのわかりやすい解説ページが山ほど存在しますので、この記事では割愛します。

Kindle出版に向けた原稿の微修正

アカウントまでできてしまったらあとは表紙と原稿をアップするのみ。
なのですが、私の場合はここで少しもたつきました。

いわゆるアップロードするファイルの形式問題です。

私は先述した通り、原稿はGoogleドキュメントで書いていました。
Googleドキュメントはとても優秀なので、いくつかの拡張子を選んで出力でき、私は仕事で少し触れていたこともありHTMLで出力をしていました。

ところが、HTML形式で作成した原稿の場合、KDPにアップロードすると原稿内に配置したはずの「目次」がうまく認識されず、ただのハイパーリンクのかたまりになる悲しい仕上がりに・・・・。

このあたりもそれぞれの環境ごとでやりやすさなど個人差があると思いますが、私は結局いったんdocx形式で出力してWordで目次を付けてKDPにアップするという手段を取りました。
この手段でいくと、私の場合は「目次」もしっかりKindle上の目次として機能しました。



完成品

そしてこちらが完成品です。
まぎれもないど素人の一冊ですが、興味のある方はご一読ください。
※著者名「新川ゆうき」はペンネームです。


出版の成果

さいごに出版によって得た成果について残しておこうと思います。

ちなみに本書はリリースして約一週間、一切身内にも宣伝などせずに表紙と概要文だけで少しでも成果が上がるのかを試してみました。

Kindleストアにリリースされたのが 2024/04/07 23時 ごろで、
この記事を書いている現在 2024/04/14 22時 時点でのトータルのインセンティブは・・・・

ゼロです。

はい。世の中そんなに甘くありませんね。

まあ、負け惜しみではないですが、副収入についてはもともとおまけ程度に考えていましたし、一冊をしっかり出版できたことで二冊目以降に対するハードルもぐっと下がりました。

この記事がいつか懐かしく振り返る地になるように、引き続き試行錯誤しながら出版活動を続けてみようと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?