世界に誇るクオリティの話

毎週心待ちにしていた鬼滅の刃のNetflix配信、昨日の深夜『柱稽古編』の最終話を見て劇場版並みのクオリティに感動し、最後のクレジットで流れてくる数々の名前が全て日本名な事にも感動した。(外国の方もいらっしゃるかもしれないけど、見てて気付かない位)

つまり、日本という国だけで、国内の力量だけで全世界に通じるクオリティを作れる事に改めて感動してしまった。


私は台湾に来る前まで、世界に通用するものを生み出せる事がどれ程凄い事かなんて微塵も考えた事がなかった。
まず最初にそれを教えてくれたのは台湾人の友人。その友人は今イギリスに渡って生活をしていて
『イギリスにも沢山お寿司料理があるよ!色々な場所で日本の商品を目にするよ。由貴、これがどんなに凄い事かわかる?私はイギリスで台湾のもの見つけようと思ってもタピオカミルクティーしかないよ。』
と言われた。

またこの子が言ってくれた鬼滅の刃に対しての感想も興味深かった。
『世界各国、どんな国だって、恋愛モノや戦争モノの作品を作れる。でも鬼滅の刃の様な精神を描けるのは日本が唯一だと思う。』



他人に言われて初めて気付かされる日本の凄さ、尊さが沢山あった。


台湾はタピオカだけだ、と言ったこの友人はただ謙遜でそう言っていて、目に見えない部分で台湾の半導体は世界で確固たるポジションを築いているし、はたまた、昔、李登輝さんの日本人秘書である早川さんの講話を聞いた時、『日本はグルメを始めエンタメでは高く評価されているが、今後のビジネスや経済成長の話になると皆今は日本の名前を挙げない。』と言った様な事が言われていて非常に印象深かった。

どこの国が勝ってる負けてるといった話ではないし、上記の様に長所短所両方ある事だけれど、でも日本は世界唯一の実力や技術が沢山ある国だということ、他の誰でもない日本人がその尊さにあまり気付いていない様に思うので、“自覚して、誇りを持って、継続していく。”事は今の日本に必要だと思う。



余談になるが、先日シンガポール在住の方から聞いた話も面白かった。
私も何回も渡航して毎回思うが、シンガポールにはとにかく娯楽が少ない。伊達に明るい北朝鮮と呼ばれていない、全てに政府の検閲が入るので、エンタメも管理されていて街中の広告もとても少ない。
その方曰く、芸術やエンタメに触れる事は想像力や人間力を養える。だからシンガポールからはノーベル賞受賞者は出ない。
との事。

シンガポールの作られた近未来感と凄まじい統制の取れ方、私は好きだけどこの言葉はなんだかとても納得してしまった。

エンタメだけが先走る事は決して良くないけど、エンタメから気付かない成長を貰っている事ってあるんだろうなぁ。と思ったエピソードでした。


ゆうき

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