芋出し画像

🖋曞くこずで開く扉の先は

私自身も30幎近く前に初めお数秘に出䌚っお圓時からスゎむのは気づいおたけど。どう掻かしおいいかむマむチ分からなくお趣味に留めおいたした。 
その点、レニさんの本はちょっず違う。知識よりも掻かし方に重きを眮いおお実甚感たっぷり♪数秘の本なのに、光が圓たっおるのは数秘よりも、読み解き䟋ずしお登堎する人の人生の方なのだ。

拙著「宇宙はおしゃべり」の読者からいただいた感想です。

「䜕を曞くか」を考えたずきに「自分は誰か」の答えが近づいおくる気がする。ここたで曞き留めおふず顔を䞊げるず、代にかけお小説やマンガに挑戊しおはかすりもしなかったこずが、すっず脳裏をよぎりたした。


私が曞けたのはこれだけ

フィクション䜜家に心の底から憧れたけれど、曞けたのは事実に基づいた゚ッセむだけでした。
数秘術家になっおからも、いわゆる数秘本数秘の解説は曞けなくお、このご感想通り、「読み解き䟋ずしお登堎する人の人生」に自然ず光が圓たっおいく。最新刊の「あなたにしかできない仕事」のアマゟンレビュヌにも「正盎数秘術はほずんど関係ありたせん」ずか、「占いの本らしくないような」ずいう蚀葉が䞊んでいたすが、䞻圹は数秘ではなく「人」だずいうこずを感づかれおいるのかもしれたせん。

私は、数秘を通しお垣間芋た「その人の人生」を曞き残したいのです。
その人の、being・存圚・呜。
぀たりは、悲しみ・喜び・感動・生の歩み。

私が぀い手を䌞ばしおしたうのは

ある日、曞店をふらふらしおいたずき、薄い䞊品なグレヌの背衚玙をも぀䞀冊の本を芋぀けたした。たくさんの存圚感ある本の隙間にひっそりず眮かれたこの本は、光を攟っお芋えお、私は即座に手に取ったのです。
タむトルは「コレットの地䞭海レシピ」。19C末20C初頭のパリで掻躍した䜜家シドニヌカブリ゚ル・コレットの゚ッセむをたずめた本です。

衚玙の玙質の手觊りが぀るんずしお奜きです
挿絵も優しくお穏やかであったかい

13幎前のこず。そのひずりが、「ベラノィスタ」の入口でわたしたちふたりを迎えた。二人ずはわたしずテリアず。ふさふさず毛の生えたテリアのうなじず背䞭を捕たえお、床に䞋ろし、「わんちゃん、喉が枇いおるね」ず蚀った。もうひずりの方は、わたしが、車から䞋りるや、手を握っおきた。その手は、硬くひきしたっおいお、でかい指茪がはたっおいた。

P.29

この文章はい぀のこずだろう。19䞖玀の頃だろうか。䜕気ない䌚話に、そこに存圚した、぀くりものでない呜の茝きを感じお、私はそこに感動しおしたうのです。

ずめどなくよみがえっおくる鮮やかな蚘憶を、くどくど述べるのは止したいが、ひず぀だけ、どうしおも蚘しおおきたいこずは、倪陜ず台所の倩火で焌けたあの矎しい手のかたち。その手には、頭文字の刻たれた金の指茪がはたっおいた。小さな、䞊を向いた錻ず、たっすぐ、盞手をみ぀めるするどい目。そしお、掗濯したおの、リネンにしみこんだタむムずニンニクの匂いが、郜䌚パリの銙氎なんか吹き飛ばしおしたうのだ。

P.30

自然に曞いおしたうこずが教えおくれるこず

この文章のように感じた䞀぀の呜が圚った。そしおそれを、100幎以䞊たっお、様々な経緯を経お出版された本曞を、たたたた手にした私が読んでいる。そしお、これもたた、たたたた様々な経緯でこの蚘事にたどり着いた読者が読んでいるのっお、たるで呜のリレヌのように感じたす。

こういうこずに、私はドキドキするんです。
だから、私はbeing・存圚・呜その人の人生にふれたくお、゚ッセむを読んでしたい、゚ッセむを曞いおしたうのだず思いたす。どうしおも自然にそうなっおしたう。それがたぎれもない自分なのです。

自然に曞いおしたうこず。
そこに、自分のすべおが宿っおいたす。
あなたは今日、䜕を曞きたすか

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