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人狼ゲームで学んだ「沈黙は金」

あるオフ会に参加して初めて人狼ゲームをやった時の事。

みんな人狼ゲームが初めてで、探り探りでやっていましたが、
全員ゲーム自体は得意な人が多かったので、だんだんルールやセオリーみたいなのが見えてきました。

5回、6回とプレイしていたのですが、
その中で1人の女の子だけが
「う~んう~ん」
と言いながら、なかなかルールが理解できない様子でした。

その中で調子のいい参加者さんが
「こういうゲーム苦手そうだもんな~w」
みたいな軽口も言っていました。

正直僕も、少し舐めていたというか
(この人が人狼だったらすぐに分かりそうだな)
と思っていました。

これで最後にしましょうと言ってラストゲーム。
ゲームは進んで、占い師も死に、
僕と、調子いい彼と、その女の子が残りました。
僕は人狼ではない。と証明が済んでいたので、
人狼は彼かその女の子です。

彼は必死に自分が人狼ではないことを主張します。

彼女と言えば
「う~んう~ん」
と困った様子。
彼はその様子をチャンスと見たのか
自分が人狼ではない主張を流暢に重ねていきます。

そのうち彼女は遂にうつむいて黙り込んでしまいました。

僕は直感しました。
彼が人狼だ。
人狼であるならば拙くても少しは取り繕ったり、論理の矛盾を指摘するはず。
黙り込むのはあり得ない。

僕は調子のいい彼を人狼として投票し、処刑しました。

すると彼女は
「私、人狼になった時、確実に勝つためにずっとルール分からないフリしてた」
と言って笑ったのです。

その時ゾゾゾゾゾ!!!となりました。
完全にダマされた。

彼女は、自分が人狼になった時の、この一勝のためだけに。
ずっと嘘を付いていたのです。


頭の中に「雄弁は銀 沈黙は金」という文字がドーンと叩きつけられた出来事でした。


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