マーケティングにおける期待値コントロールについて
マーケティングにおいて、「期待不確認モデル」というフレームワークがある。
どのようなフレームワークかというと、
消費者満足=消費者が感じた価値−顧客が期待していた価値(期待値)
という式で、消費者満足度が決定するというもの。
要するに、消費者がその商品を実際に使用する前に期待していた値を、実際の体験価値が上回れば、消費者満足度はプラスとなるというもの。
当然、実際の体験価値を高めるためのマーケティング、ブランディング施策が必要となるわけだが、消費者満足度を高めるためには、「期待値」にも目を向けなくてはならない。
端的にいうならば、「期待値を上げすぎないこと」も重要だということ。
広告宣伝やプロモーションなどで、「大変素晴らしい品質」であると宣伝すると、
消費者の期待値は、「大変素晴らしい品質」となる。
要は、「ハードルが上がってしまう」のである。
そうすると、消費者満足度を求める式の期待値の値が大きくなりすぎてしまい、消費者満足度をプラス値にするのが困難となる。
つまり、ブランディングでブランドイメージを消費者に植え付ける際、消費者の期待値を高めすぎないことも、一つの戦略だろう。
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