見出し画像

【米国株】行き過ぎた投資家の景気悲観がやや後退

新規失業保険申請件数の結果は以下の通りです。
前週分新規失業保険申請件数 
結果:23.3万件 予想:24.0万件 前回:24.9万件
市場予想を下回りました。

それほど経済は悪くないとの見方から、投資家の利下げ期待はやや後退しています。CME FEDWATCHによると

50bptの利下げ確率は少し後退
全体として利下げ観測も少し後退

強い経済統計が出て投資家の行き過ぎた利下げ期待、景気悲観が後退することで、金利高・円安・株高が進んでいます。少なくとも9月の25bpt利下げ確率が優先になるまでは訂正が進むと思います。50bpt(通常の2倍の幅の利下げ)を行うほど経済は急速に後退はしていないからです。リーマンショックやコロナショック時には50bptの利下げは行われましたが、今がそれに匹敵する状況ではないからです。CPIやジャクソンホールの出方次第では、年内の利下げ回数が2回、1回程度まで減ることも考えられます。依然としてソフトランディングになるのかハードランディングになるのか決め手に欠ける状況は変わっていません。

AI半導体株やGAFAMの株はザックリ下がっていることから戻り売りに苦しむ展開となり、指数の上値は重いと考えます。上値はさほど期待できない中で、弱い経済データが出た時の下値リスクが存在する状況だと考えます。投資妙味は感じられず、観察を続けるスタンスを維持します。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?