見出し画像

【初心者】VTI、VOO、VT

iDeCo・NISAの積立設定が終わり、まだ投資に回せるお金が銀行預金に残っている人はネット証券で外国株の特定口座(源泉徴収あり)を開設して、そこで投資することになります。

では何に投資すれば良いのでしょうか?

僕なら三つが候補に上がると思います。

 VTI(バンガード・トータル・ストック・マーケット・インデックス・ファンド)
② VOO(バンガード・500・インデックス・ファンド)
③ VT(バンガード・トータル・ワールド・ストック・インデックス・ファンド)

いずれもバンガード社が提供するインデックスファンドです。バンガードは米国に本拠地を置く世界最大級の資産運用会社です。創業者のジョン・ボーグル氏は世界初の個人投資家向けインデックスファンドを創設した人物として知られ、「インデックスファンドの父」と呼ばれています。個人投資家さんに「あなたの投資先のメインは何ですか?」と尋ねた時に、三つの内いずれかを答えたならば、「この人は分かっているな」と僕は思います。

①VTIとは、バンガード社が提供する米国株式市場の4,000銘柄以上をカバーするETF(上場投資信託)です。ETFとは株と同じように市場でいつでも売買できるインデックスファンドのことです。VTIはCRSP USトータル・マーケット・インデックスに連動するように運用され、低コストで米国株に幅広く投資できるメリットがあります。年間経費は運用金額の0.03%です。同じく米国株式市場全体に投資できるETFは他にもありますが、バンガードが一番安いです。VTIは、3月、6月、9月、12月の年4回、配当金を支払います。年間配当利回りは約1.35%です。ドルで支払われます。

直近10年の年平均リターンは約10%

②VOOは、バンガード社が提供する米国のS&P500指数に連動するETF(上場投資信託)です。S&P500指数は、米国の代表的な大型企業500社の株価を指数化したもので、米国株式市場の約80%をカバーしています。つまりVTIと投資先が80%被っているということです。VOOもVTIと同じく経費率は0.03%と非常に低く、他の米国株ETFと比べても圧倒的に安いです。VOOは、3月、6月、9月、12月の年4回、配当金を支払います。年間配当利回りは約1.36%です。ドルで支払われます。

直近10年の年平均リターンは約10.8%

③VTとは、バンガード社が提供する全世界株式市場に連動するETF(上場投資信託)です。VTはFTSEグローバル・オールキャップ・インデックスに基づいて運用され、約8,000銘柄の株式に分散投資できます。VTの経費率は0.07%と非常に低く、他の全世界株式ETFと比べても優秀です。VTは、3月、6月、9月、12月の年4回、配当金を支払います。年間配当利回りは約2%です。ドルで支払われます。

直近10年の年平均リターンは約6%

直近10年ではVOOとVTIが大きくVTをアウトパフォームしています。これはGAFAMといった大型ハイテク株を中心とする米国株が好調であった一方で、他の国の株の上昇が冴えなかったためです。より長い期間で見ると差は縮まりますが、米国株が全世界株をアウトパフォームする傾向に変化はありません。

ゆえに長期の資産形成においてはVOOやVTIが勝る可能性の方が高そうです。一方で保守的な運用を心がけたい方は全世界株であるVTを選ぶと良いと考えます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?