【米国株】ダブルトップ
株式トレードにおけるチャート分析では、いくつかのテクニカルパターンがあります。その中でも「ダブルトップ」は重要なリバーサルパターンの一つとして広く認識されています。以下に「ダブルトップ」について詳しく解説します。
ダブルトップの概要
ダブルトップ(Double Top)は、価格が上昇トレンドの終焉に近づき、下降トレンドに転じる可能性を示唆するチャートパターンです。このパターンは、2つのほぼ同じ高さの価格のピークと、その間にできる谷(底)によって構成されます。
ダブルトップの構成要素
1つ目のトップ(Peak 1)
初めに価格は上昇し、一時的な高値(ピーク)を形成します。
中間の谷(Trough)
価格が下落して一時的な底(谷)を形成します。
この谷は「ネックライン」としても知られます。
2つ目のトップ(Peak 2)
再び価格が上昇し、1つ目のトップにほぼ同じか若干低い高値を形成します。
これが2つ目のトップです。
ネックラインの突破
2つ目のトップ形成後、価格が再度下落し、ネックライン(中間の谷の底)の水準まで戻ります。
最終的にネックラインを下抜けた場合、ダブルトップの完成と見なされます。
ダブルトップの確認
ボリューム(出来高)
1つ目のトップでは通常出来高が高くなるが、2つ目のトップでは出来高が減少する傾向があります。これは上昇トレンドの弱まりを示唆します。
ネックラインの確認
2つのトップの間の谷位置が「ネックライン」となります。このラインを価格が明確に下抜けるとダブルトップが確認され、下降トレンドが開始される可能性が高まります。
トレード戦略
ブレイクアウトエントリー
ネックラインを価格が明確に下抜けた瞬間にショートポジション(売り)を取ることが一般的なエントリー方法です。
ストップロスの設定
リスク管理として、2つ目のトップの少し上にストップロス(損切り)を設定することが推奨されます。
ターゲット価格
ダブルトップのパターンの高さ(1つ目のトップからネックラインまでの価格差)と同程度の下落が予測されるため、その価格差をネックラインから下に取った位置をターゲット価格(利益確定ポイント)とすることが多いです。
具体例
例えば、株価が100ドルから120ドルに上昇して1つ目のトップを形成し、その後110ドルまで下落してネックラインを作成。再度120ドルまで上昇して2つ目のトップを形成した後、110ドルのネックラインを下抜けるとダブルトップが確認されます。この場合、ターゲット価格は、トップとネックラインの価格差である10ドルをネックラインから引いて100ドルと設定することができます。
まとめ
ダブルトップは、上昇トレンドから下降トレンドへの転換を示唆する重要なリバーサルパターンです。このパターンを見つけ、適切なトレード戦略を採用することで、下降トレンドの初期段階で効果的にポジションを取ることができます。ただし、パターンが確認される前にエントリーすることはリスクがあるため、チャート分析を慎重に行い、リスク管理を徹底することが重要です。
現在、AI相場のリーダー銘柄であるエヌビディアとブロードコムのチャートはダブルトップ完成間近です。
ネックラインを下回るとダブルトップ完成となります。リスクの高い局面だと判断し静観を続けます。
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