【決算】スーパー・マイクロ(SMCI)FY24Q3
【概要】
⭕️EPS $6.65 vs 予想 $5.57
❌売上高 $38.5億ドル vs 予想 $39億ドル
売上高成長率+200%
来期ガイダンス
⭕️EPS $7.62~$8.42 vs 予想 $6.96
⭕️売上高 $51億ドル~$55億ドル vs 予想 $48.6億ドル
通年ガイダンス
⭕️EPS $23.29~$24.09 vs 予想 $21.85
⭕️売上高 $147億ドル~$151億ドル vs 予想 $145.9億ドル
〈所感〉
悪い決算でした。今期の売上高が市場予想を下回ったのは部品のサプライチェーンに問題があり、思うように製品が出荷できなかったためです。この問題は今後数四半期で改善していくと会社側は見ています。需要は強く、会社側は向こう数四半期の成長に自信を持っています。そして、売上高成長を牽引しているのはNVIDIAの製品です。つまりAI需要は衰えていないということです。これは直近のTSLA、META、GOOG、MSFTの決算での高水準なAI投資を続けるとの説明と合致します。今回、SMCIは悪い決算でしたので売りだと考えますが、NVDA、AVGO、ARM、TSMなど他のAI関連銘柄も売りだとは考えません。
【決算コール】
部品の供給不足
「新しい主要部品、特にDLC関連部品を必要とする新製品のため、サプライチェーン上の課題に引き続き直面していますが、この状況は今後数四半期で徐々に改善すると考えています。」
「いくつかの主要部品の供給不足による制約がなければ、さらに多くの収益を上げることができたでしょう。」
来期見通し
「第 4 四半期の見通しについては、空冷式および液冷式の新規顧客設計の獲得に伴いサプライチェーンが改善し続 けることから、力強い成長が見込まれる。」
〈Q&A〉
液冷について
Q「液冷ラックのコンポーネントはほとんど自社で設計しているのですか?また、液冷ラックの価格を上げることは可能でしょうか?また、これは売上総利益率に貢献しますか?」
A「DLCや液冷システムについては、品質やメンテナンス、市場投入までの時間を重視して、多くの主要部品を設計しています。ですから、多くの主要部品を設計する一方で、サードパーティの部品も活用しています。
だから、この組み合わせなんだ。また、液冷システムについては、お客様に最低限のプレミアムを請求するようにしています。同時に、お客様はTCOを大幅に削減することができます。だから私たちは、"グリーン・コンピューティングは大きなボーナスで無料になる "というスローガンを掲げています。お客様が支払う保険料はごくわずかですが、エネルギーコストは最大40%節約できます。ですから、多くのお客さまがその方向に進むと思います。実際、すでに一握りのお客様から大きな注文をいただいています。そのため、今期だけで--つまり6月期で--1,000台以上の液冷ラックを早割りで用意しています。今後も需要は非常に伸びると思います。」
シェア拡大見通しはNVIDIAの次世代製品によるものか
Q「プレスリリースの中で、チャールズさんは新しいソリューションが成長するにつれて、シェアが向上する可能性があるとおっしゃっていましたね。また、シェア拡大というのは、NVIDIAの次世代製品GB200に関連したものなのでしょうか?また、これはハイパースケーラーとの関係なのでしょうか?このような新しいソリューションに移行するにつれて、ハイパースケーラーを増やしているのでしょうか。また、このようなシェア拡大について、もう少し具体的に教えてください。それはどこから来るのですか?また、それはNVIDIAの次世代製品に関連しているのでしょうか?」
A「我々はより多くの新規顧客を獲得し続けている。
旧来の顧客は成長を続けているが、我々のベータ版の提供により、より速く成長し始めた。GB200(NVIDIAの次世代製品)は、各ラックが100キロワット前後です。
ですから、そのようなお客様がたくさんいらっしゃいます。そして、液冷システムを構築し、データセンターを液冷に最適化するお手伝いをしています。ですから、私たちは今、顧客ベースを強力に伸ばしています。」
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