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ビハインド・ザ・イエローライン

毎日同じ時間の同じ車両の地下鉄に乗る、顔は知ってるが絶対的な他人同士。

目の前のスリの手を反射的に掴んでしまった派遣OLとすられたサラリーマン、スリは霞ヶ関官僚、立っていた場所のせいで割って入ってしまった大学生。数分の密室で他人ではなくなる緊張と、彼らのその後。

「ビハインド・ザ・イエローライン」
いつも通りのアナウンス。

つよく生きていきたい。