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”ゼロフラ”体験記ー3カ月を振り返って

2023年12月から2024年2月末までの3カ月間、渡辺まりこさん主催「取材ライターのための個別サポートZero Flag(通称”ゼロフラ”)」に参加していた。
今回は3カ月の活動を振り返ってみたいと思う。


きっかけは無料セミナー

2023年10月。渡辺まりこさんの「取材ライター初心者のための案件獲得Zoomセミナー」に参加したのが始まり。無料とは思えない充実した内容。
気がつくと熱量高く話すまりこさんにどんどんひき込まれていた。

今必要なのは、取材の場数を踏める環境だ。
自分から営業していけるようになりたい……。
これを逃せば次は3カ月後。

時は今だ!
勢いに任せるようにゼロフラ1期に申し込んだ。

個別サポートを通して変化したこと

3カ月を通して大きく変化したのは5つ。

媒体の意図に沿った企画を立てる
SNSの変化(アイコン・プロフィール)
スペース開催
露出の機会の増加と拡散への不安
記事の編集作業

順番にみていこう。

①媒体の意図に沿った企画を立てる

3カ月間の大きな目標は「2記事、自主企画記事を書く」だった。

では、どんな記事を書けば良いのか。
ゼロフラに入って、まず最初に壁打ち面談があった。

どのメディアで執筆したいかを決めましょう

メディアについてリサーチすること。書きたいものをやみくもに書いても媒体のテイストに合わなければ、読者に響くものは届けられない。サイトにふさわしい企画を立てていくところから始まった。

②SNSの変化


SNSの戦略会議。
進みたい方向性を決めたうえで、SNSでどのような見せ方(ブランディング)をしていくのかも考えていく。

事前にまりこさんには、客観的にどう見えるのか。SNSの課題をあぶりだしていただいた。

それまでイラストアイコンで「人と時をかこむライター」と名乗っていた。発信軸は学んできたことをアウトプットする交流メインのアカウントだ。パッと見て何をしているライターかよく分からない。

「この人ほんとにライター?」と疑われても仕方ない。

取材ライターは直接人と会う仕事だ。
実写アイコンは信頼感が増す。

「SNSでの顔出しと肩書を変える」乗り越えなければならない壁だった。

与えられた時間は3カ月。迷っている暇なんてない。

「ええぃ。変えるぞぉーーーーっ!!!」

腹をくくった。

すぐにヘッダー、アイコン、プロフィール変更し、お問い合わせ用のnoteを作成。初めてGoogleフォームを作った。後にこのフォームが問い合わせ窓口として大活躍するはずだ……。淡い期待を抱いていた。

③スペース開催


3カ月のサポートで予想していなかった「スペースを開催する」課題があった。最初の1か月目は受講生同士でインタビューをし合う。2か月目、3カ月目は自分でゲストにオファーをしてスペースを開催する。

今までずっと視聴者側で、主催者になるとは思ってもみなかったが、実際に取材現場にも生きる収穫はたくさんあった。

事前準備をしておく
スペースは音声トラブルが起きやすいので、事前にマイクテストを5分でもいいからやっておく。実際の取材のときにも同じことが言える。何が起きても慌てない準備は大切だ。

インタビュイーになるのも貴重な経験
人に話を聴くことは何度かあったが、聴かれる経験はほとんどなく、しどろもどろ。緊張して話した内容も覚えていない……。何をどのように聞かれるのか。話し方は大丈夫なのかと心配な気持ちに気づいた。

実際のインタビューでは、取材対象者に事前質問を渡すようにしている。インタビュイーも心の準備が必要だ。相手への配慮を学ばせてもらった。

・その場の質問も交えながら、アドリブ感を大切に
ゲストを呼ぶスペースも企画力を試される場だった。ガチガチに考えて臨むと予定調和になってしまう。
逆にアドリブで流れるように会話が進むとラジオを聞いているように心地よい。

自分が話すのではなく、相手に気持ちよく話してもらうにはどうしたらよいのか。

まりこさんのスペースはもちろん、同期のスペースも勉強になることばかりだった。

卒業後、憧れのライターの先輩にオファーをして対談スペースも実現できた。3カ月前では考えられなかったことだ。

④露出の機会の増加と拡散への不安


自主制作記事の初稿が完成して、SNSで拡散する。露出の機会が増えること、拡散することへの不安があった。「自分の失敗談が拡散されると『書けないライター』の烙印を押されるのではなかろうか…」変なプライドと自信のなさが邪魔をしている。しかし、それは自分に矢印が向いている状態。

まりこさんは一貫して「読者ファースト」。読者が知りたいことを伝えていく姿勢は変わらなかった。準備をしたうえで、積極的に露出すること。
怖がっていては始まらない。

行動するためのマインドが変わっていく。
自分はやり方(戦術)が先行している。3カ月短期スパンではなくて、長い目で見て「あり方」をどうしていきたいのか。個別サポートが終わった後のことを考えるようになった。

生き方としてのあり方を整えていく道標となる言葉。
クレド(ミッション・ビジョン・バリュー)」を並行して作成して、
マインドを整えていった。
(この辺りは、改めて別の機会に書きたい)

⑤記事の編集作業

編集作業では「どこを削るか」に焦点をあてて、まりこさんに赤入れをしていただいた。

何度も何度も校正を重ねて、時間をかけて丁寧に仕上げていく。
インタビューで聴いてきたことをあれもこれも全部盛り込みたくなってしまう悪い癖。
抽象的な表現をより分かりやすく具体的に、記事に必要なことを書く。

記事を一通り書ききって、核となる言葉を見つけて最後にタイトルをつける。

先方修正をいただいて、記事公開後に連絡すると
こんなにも素敵にまとめてくださりありがとうございます」とのお言葉。

noteの公式マガジンにも登録された。
涙が出るほど嬉しかった。


個別サポートで得た教訓と成果

行動した分だけ、壁にもぶち当たる。壁は失敗ではない。出てきた結果は次への教訓になる。包み隠さず書いてみようと思う。

①案件受注のはずが…暗雲立ちこめる


12月末にSNSのポートフォリオを変更してから、約2週間後。お問合せフォームに連絡が初めて入った!直接企業面接に伺って、担当者の方と意気投合する。このまま業務委託契約へ進むはずだった。しかし…サイトの方向性が変わるとのことで、契約前に解消。こればかりは仕方がない。切り替えて次へ進もう。

②「案件を獲得できる人は準備をしっかりしている」


ゼロフラ3カ月目、再びお問合せフォームに連絡が入った!
「3日後、取材に行ってほしい」というかなりお急ぎ案件。
しかし、3日経ってから気づくという大失態を犯してしまった。
お詫びをしようにも後の祭り……。

原因を調べると、お問い合わせが入ったときに通知が来るように設定していなかった100%自分の落ち度。

対策をすれば未然に防げたミス。チャンスの前髪をつかめるのは一瞬なんだ。同じような過ちのないようにすぐ設定を変更した。
案件を獲得できる人は準備をしっかりしている

③3度目の正直


個別サポート中、2記事書き上げ、2月末提案営業へ。当初目的にしていた地域メディアに自主制作記事を実績として提出し、面談後すぐに採用が決まった。

「ライターの熱量の高い記事を納品してもらいたい」とメディアの方針もあり、1ヶ月に1記事を目標に取材企画から立てて、お約束の取り付け、当日の取材、撮影、執筆、入稿まで一気通貫でやらせてもらうことになった。

④卒業後

ゼロフラの3カ月が終了した後に成果が表れてきた。
3月にインタビューからLPを作成する案件で面談が1件。履歴書・職務経歴書に自主企画記事、Xスペースの音源をインタビュー音源の参考として提出できた。3カ月やって来たことを成果として出し、結果合格!
4月から業務委託契約が決まった。これから、ここからだ。

ゼロフラでのサポートは終わったけれど、営業に関しては自走していけるように、まりこさんからは引き続き助言をいただいている。

今、人生を変えたければ、自ら行動して環境を変える


まりこさんとゼロフラ1期のみなさん

取材ライターとして進んでいこうと決めて1年が経ち、自主企画記事作成と営業の壁を乗り越えるためにゼロフラに参加して3カ月突き進んできた。

普段在宅ワークをしていると一人作業で、会話をするのは家族だけの日もある。取材でリアルに人と会い、その人の人生に触れて話しを伺える貴重な時間が増えたことで、日常生活にも張り合いが出てきたように感じる。


ゼロフラを機にXを介して出会った方々と実際にお会いしたり、リプ交換をしたり、ゼロフラ以外のところで新しい交わりができた。

人生を変えたければ、環境を変える。出会う人、付き合う人も変わる

本当に体現できた3カ月だったと思う。どこを切り取っても濃厚な時間だ。
魅力的な人々との出会いに支えられて、ここまでやってこられた。

これからも顧客ニーズに合わせて価値提供できるように、取材ライターとしてのスキルを磨いていく。

取材ライターは総合力が必要な仕事。だからこそ、今後AIの台頭で、ライター業自体が縮小していったとしても、取材ライターから派生した仕事は必ずある。経験は決して無駄にはならない。

取材ライターを目指したい方、案件を獲得していきたい方は、ゼロフラから勇気の1歩を踏み出してみてほしい。

行動した分だけ3カ月前とは変化しているはずだから……。



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