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ラブ、ラブピーの話と年末。

「家族とは許したい、と。許せないの感情のせめぎ合いだ。」20代で得た知見より抜粋


トツゲキ倶楽部 ラブピー 終了致しました。 

ずいぶんと前に。

これ、ほんとは公演終わってすぐ書いてたんですが、仕事が忙しくちまちまちまちま加筆修正を重ねた結果、年末です。振り返り挟んでラブピーの話をしようと思います。

今年のダイジェスト
・エンれぱ!参加
・演劇企画アクタージュ退団、フリースタイル篇へ
・OL仕事で昇格
・7月公演延期
・8月えんそく動画企画参加
・10月トツゲキ倶楽部出演

でした!
フリーとなった年なんで、わたし演劇やる場あんのかな…と恐る恐るでしたが、結果4つの現場に恵まれました。お世話になった皆々様、本当にありがとうございます。

来年は一個資格取るために学校通いと受験があるので、どんだけ演劇ができるかわかりませんがどっかでできたら幸せだなぁと思ってます。

演劇もお仕事も笑顔で生きる手段なので、どちらもよりステップアップしていけるよう一層精進するぞ。

今年もお世話になりました。
来年もよろしくお願いします。
こころとお体、ご自愛くださいませね。


さて、こっからちまちま綴っていたラブピーの話。

(これ共演の望月ミキさんからのいただきもの。クッキー。すごい)


今回参加したトツゲキ倶楽部さんは初めましての劇団さまでした。
基本人見知りのわたし、よく初めましてにまた飛び込んでいけたなぁと言った感じですが…

5月公演のライ!ライ!ライ!を観て、あぁっ!好きっ!と感じるまま、次回公演の出演者オーディション告知を見て受付開始直後に応募。あまりに意気込みすぎて受付前に応募メール送ろうとしてたくらいです。それくらいあの世界に触れたいなぁと思った劇団さんです。

やりたい!と思ったら割と即行動派。
(普段は腰が重い)

そして、オーディションへ行き、なんとまぁ…合格。
でたい!と思ってでられるってすんごく幸せ。
期間中はずっと、あの時みて素敵だなと感じた役者さんと同じ場で芝居をしていること、稽古の様子を見られること…とても贅沢な時間でした。

稽古中各チームごとに稽古スケジュールを組まれてたので、自チームのメンバーとしか会っていませんでした。時代だなぁ。
なのでスタジオでの集中稽古で初めて全員とご挨拶、ほか作品もこの時初めてその全貌を知りました。ここで知る新情報も結構あってびっくりしたのも良い思い出。
他チームの稽古や本番みてるのほんとうに楽しかったなぁ。
あれこれ色々盗めないかなぁと思って。SUMIOさんとかたかりょうさんとか…いやぁ、難しなぁ…。

ラブピー 短編集 『見上げてごらん星空の父を』
三兄弟の末っ子、アイ役でした。末っ子だけど頼りない姉、兄のせいで(笑)しっかり者となった妹。


稽古開始してしばらくはリモートでの読み合わせ稽古だったんですが、この作品の元となった本で座組内配役オーディションが行われておりました。

元となっていたのはトツゲキ倶楽部さんの勉強会(ワークショップ的なもの)で使われていたという「カタミ」。
「見上げてごらん、星空の父を」は「カタミ」をもとに作られていたそうです。つまりはこの作品の三兄弟からオーディションされていた…っていうこと?!
結果アイ役となった私は、この時からずっとアイちゃんを読み続けていたわけです。

でもねぇ、何度読んでもアイを読むたびに「これはないかなぁ〜わたしは無理だなぁ〜」なんて思ってました。
のんびり屋なのでテキパキしっかり者のアイちゃんは遠い存在。
実際演出の横森さんからのリクエストにオーディション時から手こずってました。(あと久々のテンポ早めの会話劇、感覚掴むのにも苦戦…。)

だもんで、グループラインで配役発表を見た時にはびっくり。
色々他作品のバランス云々はあるかと思いますが、やっべー褌締めて挑もう…と思いました。

技術的な点もですが、見上げてをやる上で大切にしてたのが空気の切り替わりと気持ちの感じ方。
アイをやる上で兄姉と同調してたり別物を抱えていたり、いろんなもにょる感情を抱えていました。(横森さんが色んな感情を抱く、というのをモニョモニョしたかんじ!といってたの可愛い)

父は嫌いだったけど過ごす時間が長くなるにつれ別の想いが湧いてたり、
姉とは仲良しだけど、こと両親に対してのきつい言葉や自分に対する態度を見るとなんかなぁと思ってたり、
兄は可愛がってくれるけどずっと会ってないからもはや他人感あるし、でも家族だから色々関わってくるのありがたい、けどやっぱなんかなぁと想いが渦巻いたり。

相反する気持ちを常に抱えて、でもしっかりものだから表には出さずやり過ごしてきたできた子なんですね。大人。

その諸々のもにょる感情を、シーンごと、会話ごとに微細に変化させながらアイというキャラ存在させることがとても大変でやりがいがありました。


特に三兄弟でお茶飲むシーン。
本番入ってから話トーンや芝居が一番変わったシーン。
全然そんなことないはずなのに、個人的に1番父を思い出して切ないシーンでした。


これまでも会話劇とかやってきたつもりなんですが、セットががっつり組まれた舞台ばかりなので、今回のようなほぼ素舞台は初。

怖かった〜
こう言ってはあれですが、役者の演技がどうであれセットが立派だとなんとか観れるもんです。
そらくらい、立派なセットのもたらす説得力はすごい。
それがなーんにもないと自分の身体で言葉で全てを感じてもらわなくちゃいけない。
これほど怖いものはないし、試されることもない。
ちょっとの気の緩みが伝わってしまう。
雰囲気が、芝居が、伝わってしまう。

こわいけれどだからこそ伝わるもんはでかい、と思います。

観に来てくれた子(芝居の付き合いが長い)が
「ついてこうと必死だったね」っていってて「そんなとこまで伝わっちまうのかよこわ!」と叫びました。

とても素敵な人たちと出会えてとても幸せな座組みでした。感謝申し上げます。


トツゲキ倶楽部さん、来年2月に公演があるそうです。お仕事繁忙期だからオーディション行けなかったけど、またトツゲキの作品に出たいな。
2月公演は応援に、楽しみに、観劇にゆきます!

(ラブピーTシャツ気に入っている)

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