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不妊治療の保険適用の落とし穴

前の投稿から日が経ってしまいました。転職して4か月経ち、バタバタしながらも近所の不妊治療クリニックに通ってました。
先週は初の人工授精にトライしてみました。
今後はまた体外受精に戻ろうと思って体外受精専門のクリニックに行こうとして不妊治療の保険適用の落とし穴に気づいたためブログに記しておきます。

不妊治療の保険適用

不妊治療している方は承知の事実ですが、2022年4月から不妊治療は保険適用となっています!

https://www.mhlw.go.jp/content/000913267.pdf

今までは自費負担だった高額医療である不妊治療が保険診療で3割負担になったのは画期的なことである一方で、保険診療後にいろいろな落とし穴があります。

落とし穴1~保険診療では貯卵が出来ません~

自費診療のときは、採卵して胚盤胞を凍結出来た卵子を移植せずに貯卵したままでも採卵して再び若い年齢での卵子を凍結することが出来てました。
しかし、保険診療になってから、
「採卵→受精→胚盤胞→移植」を一通り踏まないといけません。
そのため保険診療でやろうとすると、もちろん貯卵は出来ません。

※胚凍結保存維持管理料は保険診療継続時の点数(負担金)となり、妊娠後の余剰胚保存希望の際は自費料金となる。

新橋夢クリニック

つまり保険診療になって金銭的負担は楽になったと思いきや、一刻でも若い年齢での卵子を残しておきたいと思う人は多いと思いますが(私はそう思ってます)それが出来ないというジレンマがあります。

落とし穴2~保険診療の凍結胚を残したまま他院に転院はできない~

これは落とし穴1と関連しますが、結局保険診療では採卵から移植まで一通りやってダメだった時にまた採卵になるため、移植をしないまま他院に転院はできません。(実体験)
仕事の都合でもともと凍結胚を残したクリニックに空いている時間帯で行きにくいため、体外受精専門のクリニックに転院をしようと行ってきました。
ただ、他院で凍結胚残したままでの診療は出来ないと言われてしまいました。
柔軟に動きたい働いている女性にとって転院は私はよくあると思っていますが(不妊治療をはじめてもう3つ目・・・)この落とし穴があると他院に転院もやすやすと出来ないことを知りました。。。

落とし穴に引っかからないために

保険診療は金銭的負担が軽く本当に画期的だと思ってましたが、上記のような落とし穴に引っかかると自費になってしまうしすぐに進めたい診療ができないことが発生します。
そうならないために私から落とし穴に引っかからないための注意ポイントを以下に挙げさせていただきます!

①体外受精に入る前に採卵から移植まで連続して対応できる状態を整える

私は体外受精の採卵後に突如転職が決まり、移植を延期せざるを得なくなってしまい、その時に保険診療だと次の周期に移植しないと保険適応にならないことを知りました。
そのため、出来る限り転職だったり、次の周期も移植までして妊娠をいつしてもよい状態を整えてから体外受精に入ることをおすすめします。

②体外受精をするときは一つのクリニックと決めて受診する

私は転職する前にタイミング法を行っていたクリニックでそのまま体外受精に入ってしまいました。
ただ、そのクリニックが閉まるのが17時までだったり、予約がなくて先着順パターンのため、転職してからだと通いにくいと気づいて、遅くまで空いてたり電源があって仕事ができるクリニックへの転院を希望するようになりました。
でも保険の凍結胚がある状態だと他院に転院が出来ないことに気づいたので、最初から通いやすくずっと行くと決めたクリニックで保険診療の体外受精をスタート出来ていると結果的に早かったかもしれないと思うことは何度もあります。

③保険診療に関する知識をつけてから受診する

私は保険診療の制約などを気にせずに勢いで保険診療の体外受精を始めてしまったので、まずは保険診療の制約をよく情報収集してからスタートすることをおすすめします。
保険診療だと自費診療と比較して、診療内容に制約がありホルモンの血液検査など毎回柔軟に出来なかったり、処方してもらう排卵誘導剤等にも限りがあると言われています。
そのため、保険診療適用になったけれど、自費診療を希望する人も多くいる構造になっている気がしています。

落とし穴に引っかからずに後悔しない不妊治療のために

以上、落とし穴2点と落とし穴に引っかからないための3点を挙げさせていただきました。
私自身の経験を通して気づいた点ではあるため、医療従事者でもなく、必ずしも該当しないこともあるためこういうこともあるという参考程度にみていただけたら嬉しいです。
落とし穴に引っかかって回り道をしてしまっている自分ですが、そういった経験が不妊治療を頑張る他の人たちのためになれば幸いです。

今後自身は、凍結胚を残しているクリニックになんとか仕事を調整しながら移植のステージに入るしかないと思っています。
胚盤胞があることは奇跡だし、感謝するべきことであるという初心に戻ってまた頑張りたいと思います!


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