サンタ見習いの男の子1

12月。
ここはサンタクロース村です。
一人の男の子がいます。
男の子の名前はトト。
みなさんにだけこっそり教えますが、トトのおじいさんはサンタクロースです。
サンタクロースはみんなに夢を与える仕事。
トトはおじいさんのことが大好きで、将来サンタクロースになりたいんです。
でも今はまだ見習い中です。
「あーあ、もうすぐクリスマスかぁ。僕も早くサンタクロースになって、世界中の子どもたちにプレゼントを届けたいなぁ。みんなの喜ぶ顔が見たいなぁ。」

サンタ見習いの朝は早いです。
朝５時に起きて、牛乳を搾り、森からトナカイたちがやってくるの待ちます。
牛乳はまだ小さな子どものトナカイたちが飲みます。トナカイたちに挨拶します。
「トトおはよう」
「おはよう、みんな」
子どもトナカイたちは元気に牛乳を飲みます。産まれたばかりの赤ちゃんトナカイは毛の色が白くふわふわです。ここにいる子どもトナカイたちもまだ白い毛が残ってます。
子どもトナカイの中でも一番小さくてやんちゃなのがモコです。
「トトー！追いかけっこして遊ぼうよ」
「モコ、今日の朝はやることがたくさんあるから、また後でね。」
「何するの？僕もやりたい」
好奇心旺盛なモコはトトの周りを飛び跳ねながらついて来ます。