本当の意味でのサスティナブルとは…

こんにちは。

テレビでもSDGsを考えよう!というようなコーナーがやっていたりして、《SDGs》や《サスティナブル》という言葉をよく耳にするようになりました。

私の会社でもSDGsの取り組みとして、今まで行っていた活動を項目に当てはめてみたり、新しいことを始めてみたりしているのですが、

最近、
「SDGsやサスティナブルを謳った商売」を問題視する記事も上がっていたります。

例えば、私たちはSDGs基づく活動をしています、という様に今までの取り組みをこじつけて広報宣伝をすることなどです。(個人的には、それが多くの人にSDGsを知ってもらえるきっかけになるのであれば良いのではないかな?とも思うのですが…)

本当の意味でのSDGs・サスティナブルって何なのだろう?と考えるようになりました。

私はアパレル業界に勤めているのですが、
アパレル資材にもSDGsの流れは来ています。
「オーガニックコットンでできたテープ」
「リサイクルポリエステルのファスナー」
「サトウキビからできたボタン」
「生分解性ポリエステルの製品袋」などです。

そこでちょっと疑問に思うのが、
それらを使うことで、本当にSDGsに貢献しているのだろうか、ということです。

アパレルブランドは社会的なアピールが必要なため、
「サスティナブル資材を探しています」と問い合わせをいただきますが、それがどういう理屈でSDGsに貢献できてるのか、理解して採用しているケースはどのくらいあるのかな?と思います。

例えば「生分解性の製品袋」って、
生分解性だから、土に還る!エコ!!と思いますが、
実際に、燃やさずに土に埋めてCO2を削減しようとする消費者が、どのくらいいるでしょうか…。
石油からつくる袋よりは環境に優しいですが、結局燃やしてしまうのであれば、「生分解性の製品袋」と、「バイオマスプラスチックの製品袋」は、一緒じゃない?と思うわけです。

もし、生分解性の製品袋を採用して、「土に還るから、燃やさなくて良いのでCO2が削減できます」と謳うのであれば、
消費者が燃やさずに土に還すように促す必要があるし、消費者が他のゴミと一緒にゴミ箱に捨てないことで初めて、そのブランドが生分解性の製品袋を使った意味があります。

そこまでやらずに、「生分解性だからこれはSDGsに貢献している!!」というのは違うのではないかな?と思います。

そもそもアパレル業界でいうと、
サスティナブルな資材を使う、よりも優先してやるべきことが、《廃棄する服を減らすこと》です。

現在アパレル業界では、作られた服のうち約半分は、売れずに廃棄されている、と言われています。
サスティナブル資材を使った服を作るよりも、廃棄される服を減らす方が、よっぽどSDGsに貢献できます。
(なかなかこれが難しいのですが…)

もちろん、サスティナブル資材を使いたい、という風に意識し始めるのは良いことだと思います。

6月に会社でサスティナブル資材の勉強会を外部向けに開催するので、
そういった、SDGsの本質というか、大切な部分を自分なりに研究して臨まなければいけないな、と感じています。

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