水遊び

問いかける

先日のあるできごとです。
水遊びをしたあとに更衣室へ着替えに行った子どもたち。後からついていってみると廊下に濡れた足跡がついていました。

「廊下を濡らしたのはあなたたちだからこのタオルで拭いておくように」

と言ってしまうのはあまりに簡単です。それでは子どもたちが自ら考えて行動するようにはならないと思った私は問いかけを行いました。

「足を拭いてから来た?」
  『いや、拭いてない』
「拭かないで歩いたら廊下は今どうなってると思う?」
  『濡れていると思う』
「それでどうするの?」
  『拭いたほうがいいと思う』
「どうして?」
  『廊下を歩く人が滑っちゃうから』
「そうだね。それで誰が拭くの?」
  『自分たちが』
「なにで?」
  『タオルで』
「タオルはどこにあるの?」
  『今から拭くのでタオルください』

冒頭のように一言で済む話を数分かけて考えてもらうという作業は大人の我慢が問われますが、長い目で見れば子どもが良く育っていくために必要な時間であり作業だと思います。おそらくは濡れた廊下で自分がすってんころりんしない限りはなぜ廊下が濡れたままではいけないのかといったことは分からないかもしれません。それでもこのケースに関しては遊育くらぶの約束の一つにある「人が嫌がることをしない」というものがありますので、これを踏まえて行動してもらえればこういう事例も少しずつ減っていくのではないかなと思います。


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