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Bruce Hibbard「Never Turnin Back」(1980)

昨日、別に綴っている「音楽の杜」のアクセスランキングで、昨日、なぜかこのブルース・ヒバートの記事が相当のアクセスでした。恐らくサンソンで彼等の名曲がオンエアされたからと思われますが…、他に理由が思い浮かびません。こうしてAORの超名盤がクローズアップされるのは嬉しい限りですが。せっかくなので、こちらのnoteにも綴っておきます。

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CCMというジャンルをご存知でしょうか?
コンテンポラリー・クリスチャン・ミュージックの略で、簡単に言えば敬虔なクリスチャンが聞く音楽です。私がアメリカへホームステイしたときのホストファミリーが敬虔なクリスチャンで、その時一度レコードショップへ連れて行かれたことがあったのですが、無理やり「これを買え、これがお奨めだ」と言われて、フィリップ・ベイリーのカセットを買わされたことがあります(笑)。フィリップ・ベイリーは典型的なCCMアーチスト。「このアーチストの歌詞は安心できる」と言われた記憶があります。

実はブルース・ヒバードはそのCCM系アーチストなんですね。本作CCMという先入観で聴くと驚くと思います。いや~、これは全くのAORですね。しかも最高にクオリティが高いです。

表題作①「Never Turnin Back」の甘いサックスのソロ。肩に力の入っていないライトなサウンドとヴォーカルにジェイ・グレイドンっぽいハーモナイズド・ギター。この1曲ですっかり気合入れて聴きだしました。昨日のサンソンでオンエアされたのはこの曲です。

③「You'll Never Let Me Go」の甘~いサウンドなんて、エアプレイっぽいですね。♪I Know You Never Let Me Go♪ う~ん、ここのメロディなんて典型的なAORメロです。いいですね~。

軽快な⑤「You're So Good To Me」。このシャッフルする軽快なリズムも典型的なAOR。力まないギター、メロウなキーボード、どれもが大好きなAORの音です。
このギターソロ、最高です。このバックの演奏はフュージョンですね・・・。それもそのはず、本作のバックは後にフュージョンバンド「コイノニア」を結成する面々なんですね。
ちなみにこの「コイノニア」、あの名ベーシスト、エイブラハム・ラボリエルが結成したバンドです。メンバーはエイブにアレックス・アクーニャ、ディーン・パークス、以下本作参加メンバーでハドレー・ホッケンスミス(g)、ビル・マックスウェル(Ds)、ハーレン・ロジャース(Key)。
「コイノニア」自体は私は未聴ですが、多分AOR系フュージョンで、かなりよさそうですね。

⑥「Forgiven」のイントロは気のせいか、ポール・ディヴィスの「クールナイト」を勝手に連想してしまいます。歌詞に「Jesus」と出てくるので、これはCCM系だと分かります。

⑩「We Are All His Children」はホーン、歌いっぷりがEW&Fそっくりです。これも明らかにCCM系の歌詞ですね。ソロの部分はフュージョン色が濃くなっていきます。

いや本作、最高級のAORアルバムですよ。これはいい。全曲全てが魅力的な素敵なアルバムです。


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