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Bertie Higgins「Just Another Day in Paradise」(1982)
毎日暑いですね…。明け方、あまりに暑く、夢見心地で頭に浮かんだのが「Key Largo」のメロディ。ご存じでしょうか…「キー・ラーゴ」という曲。ということでこの曲が収録されたアルバムをご紹介したいと思います。
郷ひろみの名唄で親しまれている「カサブランカ」はご存じですよね。そのオリジナルを歌ったアーチストがバーティ・ヒギンズです。ある意味、日本ではそのイメージが付き纏ってしまい、不運なアーチストかもしれません。本作収録「Casablanca」は当時、日本では郷ひろみによってカバーされ、大ヒットを記録します。それがバーティのイメージを形作ってしまったかもしれません。甘ったるい歌謡アーチスト…。でも本アルバムを通して聞けば、そんなイメージも払拭される筈なんですけどね。
バーティ・ヒギンズは60年代から活躍していたミュージシャンで下積みが長く、デビューは本作品、つまり1982年にようやくレコードデビューを果たします。
まずはその②「Casablanca」ですが、実は米国ではシングルカットすらされてません。映画「カサブランカ」をイメージした哀愁漂う楽曲。このメロディは日本人好みかもしれませんが、本アルバムではこの曲は異色なんですよね。
日本では「Casablanca」があまりにも有名ですが、私がこのアルバムを聞く理由は「Casablanca」ではありません。やはり④「Key Largo」なんです。key Largoはマイアミからアメリカ最南端のキーウエストをつなぐ数百の島々の中の、フロリダのキーズに浮かぶ小島を指しますが、この島の情景が浮かぶような甘いメロディ…、また「Casablanca」同様、映画「カサブランカ」をモチーフとした詞…、どれを取っても、素晴らしい名曲です。
♪ We had it all just like Bogey and Bacall ♪
「Key Largo」はホイチョイムービーの名作「波の数だけ抱きしめて」にも使われてました。余談ですが、私の学生時代、AORの名曲を集めたこのサントラは私のバイブルでした。ですから「Key Largo」を聴くと、当時の学生生活を思い出すんですよね。
イントロの鳥のさえずり、トロピカルな雰囲気は今の時期にピッタリ。①「Just Another Day in Paradise」もセカンドシングルとして重要な曲。
⑧「She's Gone to Live on the Mountain」も同様の路線の、ちょっとカントリー系の、如何にもフロリダ界隈で流れていそうな楽曲。
これらは「カサブランカ」とはちょっと違うイメージですよね。
パーティは一発屋のイメージが強いですが、今も現役、息の長い活動をしておりますし、アルバムも実はずっとコンスタントに発表しているんですよね。
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