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Steely Dan「Aja」(1977)

今から15年くらい前、PCを買い替え、ブロードバンドに耐えうる環境となったことから、まず見に行ったのがブロードバンドテレビの「GyaO」。そしてそこの昔のロックの名盤にフォーカスした「Classic Albums シリーズ」をじっくり見ておりました。

いろいろな名盤を、それぞれのアーチスト自ら語る…そんな内容だったと思いますが、なかでも興味深かったのがスティーリー・ダンAja」。その内容が今ではYouTubeにアップされておりましたので、ちょっとご興味あられる方はご覧ください。映像が直接アップ出来なかったのでこちらにリンクを貼っておきます。

​これは驚愕の映像ですよ。「Aja」は言わずと知れた、AORの超名盤。多くのスタジオミュージシャンが参加した、完成度の高いアルバムですが、そのメイキング映像ですから誰しも興味をそそられますよね。

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メンバーのドナルド・フェイゲンウォルター・ベッカーが音をいじりつつ、当時を振り返える。またそれにあわせて参加ミュージシャンもインタビューに答えるといった構成ですが、実はウォルター・ベッカーが、かなり音作りには拘っていたことがよく分かります。やたらとウォルターが饒舌です。また面白い話もかなり出てきます(記事の中にアップした動画は別のものです)。

④「Peg」ではリック・マロッタ(Ds)が登場。この曲のドラムを叩いてくれます。ハイハットを微妙にオープンにするところなど、流石ですね。またチャック・レイニー(B)は、スティーリーダンから「ベースは指で弾いてくれ」と指示されていたにもかかわらず、相手から見えないようにスラッピングを使ったことなど、お茶目に話してくれます。
「Peg」といえば、ジェイ・グレイドン(G)の超絶ギターソロが有名ですね!! ここではジェイ以外の2人のソロが聞けますが、確かにイマイチですね。ウォルター曰く、「ジェイは楽々とこれを弾いた。ハワイアンだ。」と語ってます。
またマイケル・マクドナルド(Cho)も登場。このコーラスは非常に難しかったと言ってます。

ラリー・カールトン(G)は③「Deacon Blues」で登場。ラリーは当時、この曲の自分が演奏する譜面を自ら作ってきたとのこと。真面目だ!いかにもラリーらしいですね。

バーナド・パーディー(Ds)のプレイは圧巻!⑤「Home At Last」は彼のプレイで、曲自体はアルバムでは地味かもしれません。ここで彼はスティーリー・ダンから「普通のシャッフルはいらない」と要求されたらしい。そこで彼は「パーディー・シャッフル」をやるよ!と豪語して、この独特のリズム・グルーヴ感たっぷりの演奏をしたそうです。
そうやってこの曲を聴くと、確かに凄いグルーヴ感が出てますね。それにしてもバーナドの歌いながらの生演奏、凄いですよ。

私はこのアルバム、やはりハイライトは②「Aja」だと思ってます。そしてスティーブ・ガッドの驚愕のドラムプレイが一番の聴きどころ。というか、このプレイは未来永劫記憶されるべきものでしょうね。ロック史上に残る、名演奏です。
ただ残念ながら、この映像にはスティーブは登場してません。
ウェイン・ショーター(Sax)が当時を振り返ってます。

このアルバムはやはり永遠に記憶されるべきものですね。素晴らしいアルバムです。

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