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Scorpions 「Love at First Sting」 (1984)

最近、リアルタイムに聴いていた80年代のアルバムを結構安く仕入れているのですが、今回もその中の1枚。スコーピオンズの「禁断の刺青」をご紹介致します。そもそもこのアルバムの邦題が「禁断の刺青」だったということ自体、全く知らなかったのですが、本作には当時シングルヒットしたキャッチーな楽曲も含まれており、スコーピオンズの中期の名盤…かと思われます。

スコーピオンズの歴史って相当長く、それはルドルフ・シェンカー(マイケル・シェンカーの実兄)が中心になって結成した1965年まで遡ります。1965年っていうとモンキーズの結成より前ですからね。1971年にマイケル・シェンカーとヴォーカルのクラウス・マイネが合流して、今のクラウス&ルドルフのスタイルに至ります。
スコーピオンズというと、とにかくジャケットがきわどいものが多く、発表の度に物議を醸しだします。過去のジャケット名作を一覧にしてアップしたいところですが、敢えて割愛させて頂きます(笑)。そういった意味では、本作はまだおとなしい方かもしれません(でも相当意味深なものですが)。

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ジャケットから想像するに、かなり激しいヘビーメタルを連想してしまいますが、スコーピオンズってかなりキャッチーです。特にマイケル・シェンカーが加わった「Lovedrive」(1979年)辺りからアメリカナイズされたナンバーが増えて、80年代以降の作品はかなり商業的なヒットも狙ったようなものも多く、本作なんかはその典型例でしょう。
オープニングの①「Bad Boys Running Wild」は、イントロが一瞬何を弾いているのよく分からないギターが聞えてきますが、後はキャッチーなリフが続く好ナンバー。当時流行したLAメタルを彷彿させるようなナンバーでもあります。クラウスのヴォーカル、非常にクリアでいい声してますね。ギターソロへ入る前やエンディングのコーラスなんか、すごくキレイです。

②「Rock You Like a Hurricane」はシングルとしてもヒットしたナンバー。お馴染みのナンバーですね。私もサビはよく覚えていました。
こちらも①に続いてLAメタルっぽい、キャッチー過ぎるくらいのナンバー。アップしたPVは当時のものでしょうか。MTVが流行っていた頃だし、如何にも80年代風MTVです。もっといえば金髪女性も過剰なまでに出演してくるあたり、こちらもLAメタルっぽい(笑)。それにしてもクラウス、老けてますね(笑)。

本作では一番スピーディーでヘビーメタルな⑤「The Same Thrill」。イントロは強烈なシャッフルビートのスネア連打。キッスの「Love Gun」…???かと思いましたが、それもほんの一瞬。あとはマティアス・ヤプスのギターがバックで縦横無尽に弾きまくる強烈なナンバー。LAメタルとは違うと主張しているような気もします。それでもコーラスはキャッチーでカッコいいですね。

⑥「Big City Nights」もシングルヒットしました。これも人気の高いナンバーですね。この当時、こうした哀愁を帯びたロックナンバーって流行りましたね。80年代ロックってやっぱりいい曲が多い!アップした映像の後半、観客にサビのコーラスを歌わせるシーン、これは盛り上がりますね。
それにしてもクラウス、見れば見るほど、ロニー・ジェイムス・ディオに似ています…(ヴォーカルスタイルも似ているような気がします)。

ストレートなバラードの⑨「Still Loving You」はファンの間でも非常に人気の高いナンバー。いわゆる泣きバラードの典型的なナンバーですね。イントロから憂いを帯びたギターのアルペジオ、クラウスの名ヴォーカル。続くギターソロも泣いてます。

実はスコーピオンズのアルバムをじっくり聴いたことはあまりないんですよね。他の作品も少しチェックしてみましたが、実はかなり私の好み。マイケル・シェンカー在籍時のアルバムからチェックしようかなと思ってます。

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