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音楽の杜がおススメする70年代洋楽

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人生の大半を音楽に注いできた「音楽の杜」がおススメする洋楽アルバム集
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2023年6月の記事一覧

Linda Ronstadt「Silk Purse」(1970)

個人的にカントリーロックの祖、マイク・ネスミスが大好きなのですが、今回はそのマイクの楽曲を採り上げたリンダ・ロンシュタットをご紹介。 といっても私自身は彼女が在籍していたストーン・ポニーズのことはあまり知らず。イーグルス結成のきっかけとなった1972年発表の「Linda Ronstadt」以降、その後のアサイラムから発表されたアルバムしか聴いてませんでした。 本作は「Linda Ronstadt」の前作、1970年に発表されたセカンドアルバム。このアルバムの存在を知ったとき、

The Byrds「Untitles」(1970)

バーズ・・・。一般的にはあまり知られていないし、知っていたとしても「Mr.Tambourine」や「Turn Turn Turn」あたりが有名で、本作を含め、バーズ後期の作品は埋もれた存在かと思われます。 私も以前はせいぜい1968年発表のカントリーロックの名盤「Sweetheart Of The Rodeo」止まりで、以降のバーズ作品は完全にスルーしておりました。 ところが数年前にたまたま録音してあった本作を耳にして以来、本作を見直しております。 バーズはメンバーの入れ

Paul McCartney & Wings「MARY HAD A LITTLE LAMB」(1972)

ウィングスのセカンドシングル。童謡曲のような、ポールらしい名曲!ビートルズのジョン・レノンとポール・マッカートニー。詩人とメロディメーカー。対照的な二人です。 洋楽ファンの多くは芸術家タイプのジョン・レノンを好んでいるかもしれません。しかしポップス好きの私としては、やはりポールの天才的なメロディメーカーに魅力を感じます。 特にソロになり、ウィングスを結成した70年代のポールは輝いていました。 そんななかでこの曲は私の大好きな1曲です。 ポールの名曲群のなかでは、意外と知ら

Queen「QUEEN」(1973)

とにかく明るい安村さん、凄かったですね。決勝で、まさかフレディが登場するとは…(笑)。 ということで今回はクィーンです。 クィーンの前身はスマイルというバンドで、メンバーはブライアン・メイにロジャー・テイラーのクィーン組にベース&ヴォーカルのティム・スタッフェルの3人組でした。 そしてティムが脱退し、フレディ・マーキュリーが1970年に加入。ベースのジョン・ディーコンはオーディションにより1971年2月に加入を果たし、ここに4人組のクィーンが誕生します。 それから直ぐにデビュ

Steely Dan「Katy Lied」(1975)

スティーリー・ダンは大好きなグループなんですが、なぜかこのアルバムはかなり後から聴き始めたアルバムでした。恐らくジャケットの所為かと思われますが(笑)、実はこのアルバム、私が崇拝するジェフ・ポーカロのドラムが堪能出来るアルバムとしても有名なんですよね。これは聴かない訳にはいきませんよね…。 驚くことに当時ジェフ・ポーカロ、若干20歳・・・。もちろんTOTO結成前、ジェフはシールズ&クロフツのバックを務めて名を上げましたが、このアルバムの参加で、一気に知名度を高めたんですよね。

Firefall「Firefall」(1976)

今週は気持ちの良い日が続いたこともあり、ついつい爽やかで軽快なカントリーロック、ファイアフォールのデビューアルバムを聴いておりました。久しぶりにウエストコースト・ロックの名盤の登場です。 ファイアフォールは元フライング・ブリトー・ブラザーズのリック・ロバーツと、元ゼファーのジョック・バートリー(ゼファーにはトミー・ボーリンの後釜として加入)が中心となり、1974年に結成されたバンド。イーグルスのフォロワー的な印象ですが、コーラスワークはCSN&Yも連想させますね。 まずは