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音楽の杜がおススメする70年代洋楽

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人生の大半を音楽に注いできた「音楽の杜」がおススメする洋楽アルバム集
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2022年1月の記事一覧

Area Code 615「Trip In The Country」(1970)

私の洋楽との出会いはモンキーズがキッカケ。再放送で放映していたモンキーズ・ショーを見て、そこで演奏される数々の音楽に惹かれたのでした。 メンバーの中でとくに大好きだったのが先日亡くならたマイク・ネスミス。モンキーズの楽曲で一番好きな楽曲は…というと、多くの方が「Daydream Believer」や「I'm A believer」を挙げると思うのですが、私はマイク作の「Listen To The Band」や「Good Clean Fun」なんかが大好き。 その2曲、実はナッ

Carpenters「Close To You」(1970)

早いもので今年ももう1か月が過ぎてしまいました。今年はもう少しゴルフがうまくなりたいと思っているのですが、あまり進展しないですね~。人生もゴルフも思い通りにはいきません(笑)。 さて、私の大好きなカーペンターズ。この「Close To You」、カーペンターズのセカンドアルバムで、全米No.1に輝いた大ヒットアルバムです。 ひょっとしたらこのアルバムがカーペンターズのなかでも自身、一番好きなアルバムではないかと思っています。 このアルバムではリチャードがアレンジした難易度

Sly & The Family Stone「There's A Riot Goin' On」(1971)

元祖ファンクのスライ&ザ・ファミリー・ストーン問題作! 1960年代後半から活躍していたスライ&ザ・ファミリー・ストーン。「Dance to the Music」、「Everyday People」、「I Want to Take You Higher」等初期のヒット曲はポップな曲が多いんですよね。特に1969年に発表された「Stand!」は4曲のヒット曲を含む名盤です。 本作はその2年後に発表された問題作。 ジャケットからして怪しい。アメリカ星条旗の星が一部燃えているよ

Marvin Gaye 「Let's Get It On」 (1973)

名盤「What's Going On」の商業的成功に気をよくしたマーヴィンはすぐさま、次のアルバムの制作に取り掛かります。そして先行シングルとして1972年4月に「You're The Man」を発表するのですが、これが全くヒットせず、一旦はアルバム制作は頓挫。1972年5月から映画「トラブル・マン」のクランク・イン、その流れで同映画のサントラ「Trouble Man」を発表し、ようやく頓挫していた本作制作に取り掛かります。そして本作「Let's Get It On」は197

Queen 「Sheer Heart Attack」 (1974)

数年前に大ヒットした映画「ボヘミアン・ラプソディ」でクィーンを知った若い世代の方々も多いと思いますが、個人的には「やっぱりクィーンはパンキッシュだった初期がいいなあ」と思っちゃいます。 特にこのサード・アルバム、内容もさることながら、ジャケットがロックしていてカッコいい! クィーンのアルバムジャケで、メンバー全員が写っているものは実はあまりなく、そういった意味では本作、ジャケ、内容とも素晴らしい作品です。 前作「QueenⅡ」から1974年2月にシングルカットされた「Se

Pilot「Second Flight」(1975)

パワーポップの超名盤! 2年前に発売になっていたレコードコレクターズ1月号。ポップスが大好きな私にとっては「ザ・ビートルズの遺伝子」っていう記事は読み応えありました。ELO(Move)やバッドフィンガー、エミット・ローズなんかも出てましたね。正直知らないグループも結構いたりして。そんなグループの楽曲はAmazon Musicで聴きまくりました。 で、今回ご紹介するアルバムは、その記事の中にも書かれていた私の大好きなパイロットのセカンド。パイロットは「Magic」を含むファース

John Sebastian「Welcome Back」(1976)

おはようございます。周りが雪で凄いことになってます。一面銀世界。今日は少し早めに出勤した方がよさそうですね。 さて、私がリバイバルブームでモンキーズを聴き漁っていた小学生~中学生の若かりし頃、同時期に活躍していたラヴィン・スプーンフルも大好きでした。両バンドに共通するものは親しみやすい音楽=ポップスであること。その流れで当然、ジョン・セバスチャンのソロも大好きで、彼のソロデビューアルバムなんかは大好きでした。 ジョン・セバスチャンというと、当然「ウェルカム・バック」。長ら

Stuff「Stuff」(1976)

インストミュージックの楽しさを教えてくれた一枚!TOTOよりも早く結成された、あまりにも有名なスタジオミュージシャン’s バンドですね。メンバーはリーダーのゴードン・エドワーズ(B)、コーネル・デュプリー(G)、エリック・ゲイル(G)、リチャード・ティー(Key)、スティーヴ・ガッド(Ds)、クリストファー・パーカー(Ds)の6人。ニューヨークのライブハウス「ミケルズ」でセッションを繰り広げていた凄いメンバーです。 このメンバーが奏でる音楽が悪いわけありません!これを聴いた

Ben Sidran「The Doctor Is In」(1977)

寒い朝ですね。 私は昨日が仕事始め。前職では新年行事が目白押しで、如何にも新年という感じが職場に溢れていましたが、現職では全くそういうこともなく、いつも通りの職場…。そちらの方がマインドもすぐに通常モードに持っていけるのでいいのですが。 さて、今回はあまり馴染みのないアーチストかもしれません。まあ、ベン・シドランなんかを聴き込んでいる方って、よっぽどのマニアでしょうね。私は大好きなアーチストなんですが…。彼って「ドクター・ジャズ」と呼ばれるほとのジャズの見識の高いミュージシ

Bread「Lost Without Your Love」(1977)

私の大好きなモンキーズっていろいろな職業作家から楽曲提供を受けていたんですが、そんな職業作家達も立派に巣立っていった方が多く、デヴィッド・ゲイツもそのウチのお一人。彼はモンキーズのデビューアルバムに「Saturday’s Child」って楽曲を提供してました。 その後、デヴィッド・ゲイツはブレッドを率い、70年代のソフトロック界を牽引。「If」「Make It With You」等、バラード系のイメージが強いかもしれません。 彼等は5枚のアルバムを発表して1973年に一旦解

Wilson Brothers「Another Night」(1979)

スティーヴ・ルカサーがフューチャーされたAORの名盤!AORの名盤として名高いウィルソン・ブラザーズ、唯一のアルバムです。当時兄、スティーヴが28歳、弟ケリーが19歳!。以前ご紹介したキーンブラザーズと似てますね。しかしウィルソン・ブラザーズの方が相当AORしてます。 ジャケットからしてAOR度が高いですね。 本作、プロデュースはカイル・レーニング。この後、ボビー・コールドウェルのプロデュースなんかもしていた方です。レコーディングはLAと思いきや、実はナッシュヴィル。ナッシ