マガジンのカバー画像

音楽の杜がおススメする70年代洋楽

365
人生の大半を音楽に注いできた「音楽の杜」がおススメする洋楽アルバム集
運営しているクリエイター

2021年9月の記事一覧

Led Zeppelin「Ⅲ」(1970)

ZEPのサードアルバムは、ある意味で問題作というか・・・、見直すべく名盤かと思います。あのフォーキーな、CSN&Y?と思わず突っ込みたくなるアルバムですが、私もコレを初めて聴いた中学生の頃は、正直トップの「移民の歌」しか惹かれませんでした。 ファーストでブルース、セカンドで新時代のハードロックを展開していったZEPは、この3作目で、特にB面におけるブリティッシュ・フォークにおいて、大いにファンを困惑させてくれました。 先にB面をご紹介しておきますと⑥「Gallows Po

Faces「Long Player」(1971)

フェイセズを聴きだしのは10数年前…。なんとなくフェイセズというと、後に「I'm Sexy」で賛否両論を巻き起こすロッド・スチュワートのイメージが強く、この頃のロッカー・ロッドのことはあまり認識しておらず、ずっと聴かず終いでした。 フェイセズについては今更解説の必要もないと思われますが、以下WIKIより。 「フェイセズ(Faces)は、1970年代のイギリスのロックバンド。スティーヴ・マリオットがハンブル・パイを結成するためスモール・フェイセズから脱退し、残されたロニー・レ

Humble Pie 「Smokin'」 (1972)

今更なんですが、スティーヴ・マリオットのカッコよさに気付いたのは実はごく最近のこと。聴いていればもっと早く理解出来ていた筈。スモール・フェイセズも聴いていたんですけどね。ということで、今回ご紹介する「Smokin'」、今更ながら、カッコいいアルバムです。 スティーヴ・マリオットとピーター・フランプトンという2枚看板で、1969年にスタートしたハンブル・パイ。ブルーアイドなアプローチでソウルフルに、そして時にブルージーに歌うスティーヴと、アコースティックでポップなサウンドを好

Peter Gallway「Peter Gallway」(1972)

至福の時間・・・。ピーター・ゴールウェイの音楽はそんな思いにさせられます。 彼が在籍していたフィフス・アベニュー・バンドのアルバムを聴いたときから、本作は聴いてみたいアルバムと思っていましたが、紙ジャケ盤で再発売されたときに購入。当時は私のヘビーローテーション・アルバムとなっておりました。 ピーター・ゴールウェイはご存知のようにフィフス・アベニュー・バンドの中心メンバーであり、1969年に名盤「Fifth Avenue Band」を発表するも、商業的には全くヒットせず、グル

Jim Croce「I Got A Name」(1973)

チャーリー・ワッツの死は、改めてストーンズ・サウンドの要がチャーリー(とビル・ワイマン)だったことを感じさせる出来事でした。亡くなられて改めて分かることって結構あると思います。 最近ジム・クロウチの「I Got A Name」を聴く機会があり、ジムも(私はリアル世代ではありませんが)そんな方だったのではないか、と想像しております。 昔、ある方のブログに以下のようなエピソードが記載されてました。 エリートサラリーマンの道を捨て、自分のやりたい事を成し遂げるため、単身渡米…。数

Pilot「From the Album of the Same Name」(1974)

私が洋楽を聞き始めた頃、AMラジオが重要な情報源でした。ラジオ関東(現ラジオ日本)では土曜日深夜、全米トップ40→全英トップ20→全日本ポップス(?)と、洋楽マニアには必聴の番組を放送してました。 私の目当てはAM3:00放送の八木誠氏がDJを務める「全日本ポップス(?)」(番組名は忘れてしまった)。この番組では毎週モンキーズや他の洋楽ポップスを放送しており、モンキーズ以外では、このパイロットの「Magic」という曲が強烈に印象に残ってます。ビートルズのポール・マッカートニ

Al Jarreau「All Fly Home」(1978)

黒人R&Bとは全く違う唄法のアル・ジャロウ。ジャズ・フュージョン色の強い音楽で、独特のジャンルを築き上げたヴォーカリストですね。 デビューは1975年。我々AORファンにとってはジェイ・グレイドンと組んだ1980年のアルバム「This Time」や1983年のAORヒット曲「Mornin」があまりにも有名で、アル=ジェイの強力コンビが連想されてしまいます。 でもそれ以前は、もうちょっとフュージョン色の強い曲もやっていました。 この1978年発表の本作はそんな一枚。リー・リト

Joe Walsh「But Seriously Folks」(1978)

8月31日に2回目のワクチン接種、無事終了。翌日、37度まで熱が上がった段階で解熱剤を服用したものの、やはり38度超まで発熱。翌々日も微熱が続きましたが、3日目にようやく通常モードに戻りました…。しかしカミさんは10月末まで1回目の接種すら出来ず…。ワクチン難民って結構いると思いますね…。 ということで気分も爽やかにいきたいということで今回はジョー・ウォルシュをチョイスしました。 イーグルス時代のジョーしか知らないので、彼に対するイメージって奇抜でイロモノ…みたいな穿った見

Marc Jordan「Blue Desert」(1979)

マーク・ジョーダンのセカンドアルバム。デビュー作品はゲーリー・カッツのプロデュースでこれもまた屈指の名盤です。ただAOR好きはジェイ・グレイドンのプロデュースによる本作がお薦め。 この後のマークはなぜか商業的にはあまりぱっとしないのですが、これら2作品は世紀の名盤と思ってます。 さて本作品。このCD帯には「しゃれたシティ感覚が眩しい、マーク・ジョーダンのセカンド・アルバム」とありますが、まさにその通り。ただしランディ・グッドラムの名盤「Fool's Paradise」がエリ

ABBA 「Voulez-Vous」(1979)

巷では、ABBAの再結成で盛り上がってますね~。あの世代で現役表明…、なんか元気を貰いますね、こういう話は。 ABBA、懐かしいですよね。私が洋楽を聞き始めの頃は、洋楽入門編的な楽曲として、よく聞いてました。 つい先日もABBAの楽曲のオンパレードの映画「Mamma Mia!」を拝見。ストーリー自体は非現実的で、突飛な展開であったりして、面白みはそれほど感じられないものなんですが、ABBAの楽曲をバックとしたミュージカル風な作りと、主人公3人の踊りと歌についつい見入ってしまい