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節制できるようになったわたし

こんにちは、ゆのまると申します。

大掃除するぞ!と意気込んでいましたが、あまりの寒さにソファに縮こまっています。うう、さむさむ。


やるべきことから目を背けてアレコレ振り返ってみますと、この一年で「節制」が身についたなぁなんて思うんです。「我慢」ではなく「節制」です。

節制。改めて辞書を引いてみますと、「欲望におぼれて度を越すことがないように、適度につつしむこと」とあります。

具体的にあげると、お酒との付き合い方お金の使い方との二点で、スタンスが大きく変わりました。


パートを始めてしばらく経った頃、私の中で一つご褒美ができました。一週間の勤務終わりのビール、です。

金曜日か土曜日、仕事終わりに立ち寄るスーパーで、お弁当やお惣菜なんかと一緒にカゴに一本の缶ビールを放り込む。週末は夫が不在なことが多いので、好きなYoutubeの動画を流しながら、お気に入りのグラスで味わう一杯。至福の瞬間です。

お酒はどんな時でも美味しいですし、昼間からはしご酒するのは最高です。しかし、その美味しさを引き立てるスパイスとして、労働の果たす役割はそれなりに大きいと思っています。

一日の疲れを癒し、明日の自由な身を享受する。その瞬間をしみじみと噛み締めるため、毎晩の晩酌が欠かせなかった私はどこへやら、すっかり”優等生な呑み助”へと変化しました。もちろん、厳密に「週に一杯」なわけではなく、週末になればゆるやかな飲酒ライフも送っています。

お酒を控えるようになったのには諸々の事情があり、健康上の理由や物価高や外食の機会が減ったこともそうですが、「他にやりたいことができた」というのが最も大きな原因です。

私はお酒に飲まれると、騒いだり絡んだりした挙句、すこんと眠ってしまうタイプ。そうして寝落ちしてしまうよりも、読書やゲームやソシャゲの周回がしたい。そう切実に思うようになりました。遊ぶ時間が足りないのです。

言い換えれば、まだ夫と再会する前、12時間労働の末に日付が変わるまで飲み屋にいた頃の私には、何もなかったともいえます。早く家に帰りたい理由も、積まれた本やゲームもなかった。

でも今は、続きが気になる本もじっくり取り組みたいゲームもあって、とにかくやることが多いんです。酔って寝ているヒマなどない!

心を病んだことがきっかけで自分勝手に生きてみた結果、楽しいこともたくさん増えましたし、「今日の仕事が終われば美味しい一杯が待っている」というご褒美もできました。何事もほどほどに――あらゆる事に当てはまるこの一言ですが、特にお酒に関しては、メリハリがあった方がより人生が充実する。そんな風に感じます。


お金の使い方に関しても、「決められた金額の中でやりくりする」ということができるようになりました。齢30にしてやっと、です。笑

およそ2年前、ソシャゲのイベントが始まったけどガチャを我慢できてえらい、という記事を書きました。この頃は休職中で、現実的にお金がなくて泣く泣く我慢した、というレベルでしたが、ようやっと「本当に必要か考える」「今月はもう厳しいから次の機会まで耐える」ということを覚えてきました。

私のパートの月収はおよそ9万円。扶養の範囲内で働いているので、税金などが引かれることがない代わりに、大幅な金額アップも望めません。

健康な成人女性でもなかなかお金がかかるもので、生命保険や携帯代や欠かさず通うボディケアサロン代や家庭に入れるお金を引くと、手元に残る額はそう多くはありません。メインバンクにはパート先からの振り込みがあるのみで、うっかりクレジットカードを使いすぎると引き落とせないなんてことにも……。

家計簿自体は大学生の頃からずっとつけていますが、それはただ機械的に記録するのみで、お金を貯めたいだとか収支を確認するとか、有効な使い方はまったくしていませんでした。毎月毎月、トントンか少し足が出た収支記録を眺めては、「今月もたくさん遊んだなぁ」とぼんやりする始末。きっちり残業代が出るお堅い職場だったからこそ、許されていた甘い考えでした。

残業代なんてものが期待できなくなった今、なんとしても黒字にしなければなりません。欲しいな、買いたい、そう思った時に家計簿アプリとクレジットカードの明細を確認するクセがつきました。

長年染みついた浪費癖は、すぐには直りません。しかし、「自分にできる範囲でやりくりして、家庭にお金も入れる」これを意識する中で、だんだんと収支状況は改善してきました。決められた額の中で優先順位をつけて買い物をする。そのことにゲームじみた楽しさを見出せたことも、節約がうまくいっている一因だと思います。


振り返ってみれば、お酒もお金も、あるレベルを超えたならそれ以上使っても同じ、そんなふうに考えているフシがありました。今週は2回飲みに行ったから、そこに一杯や二杯増えても変わらない。これだけ買ったなら、あと1万くらいなんてことない。そんなふうに、なあなあにしてきました。

正社員でバリバリ働いていた頃の私は、1か0かしかなくて、とにかく刺激に飢えていました。もっと飲みたい、もっと欲しい。空っぽの心にどぶどぶと注ぐことしか知らず、底上げしてあげるという発想がありませんでした。

でも今は、違います。楽しいことも、守りたい生活もできました。その結果が、「適度につつしむこと」です。

節制。ストイックすぎず、放漫すぎない、いい言葉ですね。せっかく自分の中でいい意識の変化ができたのですから、これからも続けていきたいなと思う所存です。



(おまけ)

あ、もちろんこれは光の速さで予約しました。予算オーバーしてようが、当然です(圧)。

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