窓際の席の美女は、一体何を読んでいるのだろうか
おはようございます、ゆのまると申します。
今日は特に用事もないのですが、平日だからか昨日より早く目が覚めました(9時)。
今回は、「あの子の読んでいる本が気になる」お話です。
昨夜、ベッドにもたれかかって『王とサーカス』を読んでいると、モンハンが一段落した夫がふとこちらを向いて、驚いた様子で言いました。
「○○(私です)って読書してる時、唇を噛み締めてむうってしてるよね。あんまり見ない顔だからびっくりする」
びっくりする、と言われて私もびっくりしました。読書する時って基本真顔じゃないか、と。
私がよく読むのはミステリか新書で、思わずほっこりしてしまうような本はあまり手に取りません(猫動画を見てしょっちゅうニマニマしてますが)。昨日は特に、警察から取り調べを受ける緊迫感あるシーンを読んでいたので、そりゃ難しい顔もするってものです。
ひとりで読書をする時というのは基本的に、誰かのために表情を作るということはありません。
もちろん、ページを繰る手が止まらないほど面白いとか、思わず胸が締め付けられるような場面では、笑ったり泣いたりすることもあるでしょう。また、私の顔のパーツはピグモンに似ているので、意識して口角を上げていないとお口が△になってしまうという個人的な問題もあります。
(なるべくかわいいピグモンを探してきました)
たまに小説で、「窓際の席の美しい彼女は、口元にかすかな微笑みを浮かべながら、手元のハードカバーに視線を落としていた」というようなシーンがありますよね。実際にそういった人を見かけたことは、あまりありませんが……。
その人が自然と微笑んでいるような顔立ちということを除いたら、彼女は一体何を読んでいるのでしょうか。
海外の美術書?
文学賞を受賞した名作?
意外と、みうらじゅんの『人生エロエロ』でも読んで笑いをかみ殺しているのかも。
窓際の美女に限らず、公共の場で紙の本を読んでいる人を見かけること自体が、すっかり少なくなりました。
電車ならスマホか数独、カフェならスマホかMac。そんな私も例にもれず、手元の液晶に夢中になる日々です。
そんな時代に紙の本を読む人を見かけると、お行儀の悪いこととは思いつつも、つい「何を読んでいるんだろう?」と気になってしまいます。
(あ、登場人物がカタカナだ)(ちょっと笑ってる、何が面白いんだろう)いけないいけないと目を逸らすのですが、あなたが読んでいる本は何ですか?面白いですか?と悶々とする私。
以前電車で、伊藤計劃さんの『虐殺器官』を読んでいる女性を見かけたことがあります。まさに「食い入るように」読み耽る彼女を見て、駅に着いたその足で書店に向かって、同じ本を買ってしまったほどでした。
街中での一瞬の出会いというのは、もちろんその人がどんな人なのか、どんな好みなのかは全くわかりません。しかし、「面白い本と出会いたい」という気持ちはきっと一緒のはず。
常識の範囲内のチラ見で我慢しますが、ついつい人の読んでいる本が気になってしまう私でした。
(人の本を覗くなんて、と気分を害された方がいましたら、申し訳ありません)
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